2020.6.7 殺せんせーの正体があきらかに【暗殺教室 卒業編】
映画暗殺教室-卒業編
評価:2.5
■ヒトコト感想
「暗殺教室」の続編。謎のタコ型生物である殺せんせー。生徒や別の教師から常に暗殺されそうになるが、素早い動きで逃げ回っている。今回は殺せんせーの正体が明らかとなる。その風貌からてっきり地球外生命体かと思いきや、実はもともとは凄腕の殺し屋だった。
人体実験の結果として今の殺せんせーになってしまったらしい。そして、殺せんせーは時期がくると大爆発が起こり地球を壊滅させる危険性がある。国家規模で殺せんせーを暗殺しようとする勢力。対して生徒たちは殺せんせーを生かすための薬を開発しようとする。生徒対殺せんせーという図式から、別のより強力な勢力が登場し殺せんせーがピンチとなる。殺せんせーが元人間だったということに一番驚いた。
■ストーリー
1年後の地球破壊を宣言するも、なぜか椚ヶ丘中学校の落ちこぼれクラス3年E組の担任教師となった謎のタコ型超生物・通称、殺せんせー。潮田渚ほか3年E組の生徒たちは地球を救うため、マッハ20の超速度で動き回るその超生物の暗殺を政府から託されているのであった。2学期を迎え、残された暗殺の時間もあと半年。慌ただしい学園祭が終わり、束の間の安息が訪れたE組。そんな彼らの前に一人の暗殺者が正体を現す。それはE組の一員である茅野カエデ。
彼女は隠し持っていた黒い触手を殺せんせーに向けながら言い放つ。「雪村あぐりの妹。そう言ったらわかるでしょ?」茅野の正体に衝撃を受ける生徒たち。そして、殺せんせーはついに自分の過去を語り出した。「先生は…かつて“死神"と呼ばれた殺し屋でした。」最終学期が訪れ、雪が降り積もる旧校舎。殺せんせーの驚愕の悲しき過去を知り、ついにはクラスの分裂を引き起こしてしまうE組。果たして選択すべきは「暗殺」か「救済」か。そんな中、国家規模で動き出す“殺せんせー暗殺最終作戦"。迫るタイムリミットの中で渚たち生徒が導き出した答えとは?地球の命運は?彼らは無事に卒業を迎えることが出来るのか?
■感想
「暗殺教室」での強烈な殺せんせーの正体が明らかとなる。新たな生徒の襲撃により殺せんせーがピンチとなる。その生徒は殺せんせーの過去を知っていた。衝撃的なのは殺せんせーが元はイケメンの凄腕殺し屋だったということだ。
国家の実験のせいで今の殺せんせーとなる。まったく人間のころのおもかげがない。ちょっとした恋愛模様もあり、殺せんせーのコメディ感が薄れている。そこから殺せんせーを今の体にした男が、殺せんせーを始末するために怪物に変身してやってくる。
コメディ感はかなり前作と比べると薄れている。生徒たちのキャラ設定は確定しており、これ以上面白キャラをだすのが難しいのだろう。殺せんせーを殺さなければ地球が滅びる可能性がある。生徒たちはその事実を知りながらも殺せんせーを助けるための薬をつくるために一致団結する。
殺せんせーの圧倒的な力を示すことは前作までの話。本作ではシリアスな場面が多々ある。ただ、そんなシリアスな場面であっても、殺せんせーの黄色いスマイルのような風貌を見ると、一気に覚めてしまうのは確かだ。
殺せんせーを暗殺するために国家が動き出す。生徒たちは殺せんせーを救済しようとする。実は殺せんせーが爆発を起こす確率は1パーセントらしい。ただ、そんな低確率であっても国家は排除に動く。暗殺が専門の生徒たちも国家が相手では太刀打ちできない。
超高度なAIも、国家に無力化されてしまう。コメディの要素とシリアスが入り混じり、ラストは予定調和的な終わりとなる。原作漫画は読んだことはないが、コメディとしての面白さは評価されていた作品だ。
殺せんせーの正体が人間だったことに一番驚いた。
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