2019.11.26 超アグレッシブな尋問官【アンロック 陰謀のコード】
アンロック 陰謀のコード(Blu?ray Disc)
評価:3
■ヒトコト感想
CIAの女性尋問官のアリスが大活躍する物語。本作のポイントは序盤に集約されている。半引退状態だったアリスを呼び寄せたCIA。そこでテロリストの尋問を、尋問のスペシャリストであるアリスに依頼するのだが…。ここでアリスが渋々依頼を受けるが、実はその尋問こそが全て別組織により仕組まれたモノだった。
かなり強烈な状況だ。CIAと思い込んでいたものが全て違っている。その結果、アリスは本物のCIAからも裏切り者として疑われることになる。いつの間にかアリスはアメリカとイギリス両方から追われることになる。そして、アリスの周りにいる偉い人たちは、次々と殺されていく…。と思いきや、それすらもアリスを騙すための芝居だったりする。最後の最後まで気が抜けない作品だ。
■ストーリー
CIAの女性尋問官、アリス・ラシーン。どんなに手強い容疑者も必ず落とす尋問のスペシャリストとして活躍していたが、パリのテロ事件を阻止できず犠牲者を出したことから心に傷を抱えて第一線を退く。そんななか、CIAは英国での史上最凶のバイオテロ計画を察知、アリスは容疑者からテロの鍵を握るメッセージを聞き出すよう命じられる。
ところが、それは罠だった! CIA内部の裏切り者が、情報を奪おうとしたのだ。容疑者は殺され、アリスは犯人としてアメリカと英国の両政府から追われる身に! 両国からの追っ手をかわし、タイムリミットが迫るなか、果たしてアリスはバイオテロを阻止することが出来るのか? ついにテロの首謀者に近づいたアリスが知る驚愕の事実とは! ?
■感想
アリスはパリでのテロ事件を機に、半引退状態となる。そんなアリスがCIAから呼び戻される。尋問のスペシャリストとしてテロを防ぐために…。序盤はアリスの機転を利かせた行動の数々に圧倒されてしまう。
尋問相手との交渉から始まり、途中でこの尋問を行っている周りの者たちがすべて偽物だと気づくと、そこから鮮やかな手段で脱出してみせる。アリスが罠にはめられたことで上司は殺され、アメリカとイギリスから追われることになる。それぞれのボスが相手に皮肉を言い合いながら電話するシーンは見ものだ。
アリスを追いかける勢力からアリスは逃げながらも自分を罠にはめた裏切り者を探し出そうとする。CIAの内部の裏切り者を探し続ける。その結果…。殺されたと思い込んだいて上司が実は生きていて、その先にはアリスを罠にはめた理由を語る。
さらには強烈な生物兵器を用意し、あえてテロの脅威を世界中に知らしめようとする。このあたり、まさによくある陰謀論だ。テロから国民を守るはずのCIAが自分たちの予算を増やすために相手の脅威を大きくする。陰謀論そのままだ。
アリスに絡む人物たちは、結構な地位の人物も突然撃たれて殺されたりもする。かと思いきや、実は防弾チョッキを着ていたので無事だった、なんてことにもなる。なんだかありがちかもしれないが、終盤では激しいドンパチが繰り広げられる。
その結果、アリスは最後の最後でもしっかりと自分の役割を果たしている。尋問のスペシャリストがいつの間にかアクションを含めた、ミッションインポッシブル的な流れになっている。かなりアグレッシブな尋問官だ。
アメリカとイギリスそれぞれの諜報機関から追われるのは辛い。
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