2021.2.20 謎につつまれたエミリアの出自が明らかに【Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆】
Re:ゼロから始める異世界生活 氷結の絆 限定版
評価:2
■ヒトコト感想
ライトノベル原作の作品でありアニメ化されている。原作かアニメのどちらかを見ていないと辛い。本作はアニメ本編でヒロインであるエミリアの出自を描いている。エミリアのキャラクターや本編でどのような活躍をしているかを知らなければ楽しめない作品だ。
当然ながら本作を見る人は、原作なり本編アニメを見ているだろう。嫉妬の魔女と瓜二つのため、魔女としておそれられたエミリア。孤独を生きていたエミリアが精霊と契約することで、本編でおなじみのエミリアとなる。それまでのエミリアの苦悩が本作のメインだ。氷の魔女ということで「アナ雪」のエルサに印象は近いかもしれない。エミリア以外の本編のキャラは登場しないので、そのあたりは注意が必要だ。
■ストーリー
かつて世界を滅ぼしかけ、四百年を過ぎた今なお人々にとっての恐怖の対象であり、忌み嫌われ続ける存在である《嫉妬の魔女》。伝説によれば、彼女は紫紺の瞳を持つ銀髪のハーフエルフであったという。雪と氷に覆われたエリオール大森林に、たった一人で暮らすエミリアは、嫉妬の魔女に瓜二つという理由から、魔女と恐れられていた。誤解され、傷つき、それでも小さな希望を持って、孤独を生きていたエミリアの前に現れたのは、小さな猫の姿をした精霊だった。
■感想
エミリアは銀髪のハーフエルフであるため、伝説の魔女として恐れられていた。序盤では怪物に襲われていた村人をエミリアが助けるのだが、村人まで被害を受けてしまう。エミリアの能力は少しでも傷つき出血すると、そこから氷の木のようなものが生え、宿主の生気を吸い取ってしまう。
エミリアは自分の能力を制御できない状態となる。氷に覆われた世界の中で、エミリアは魔女の再来として村人から恐れられている。かわいらしい見た目とは裏腹にその能力には恐ろしいものがある。
エミリアを助けるのは猫の姿をした精霊だ。この精霊のおかげでエミリアは正気を保てている。エミリアは平穏な日常をひっそりと森の中で過ごしていたのだが…。エルフとしての需要があるため、盗賊から狙われることになる。
エミリアの能力は、エミリア自身では制御できないということがポイントだ。怪物を倒したとしても、エミリアの制御できない能力は暴走する。そして…。物語として本編アニメをしっかりと見ている人は楽しめるのだろう。本編を知らないとかなりつらいことは間違いない。
エミリアのピンチを助けるのは精霊だ。苦しむエミリアと精霊は契約し本編のエミリアの形となるのだろう。原作なりアニメなりを見ており、エミリアの謎の出自についてしっかりと楽しむことができる人向けの作品だ。
謎に満ちていたエミリアはどのような存在だったのか。制御できない強烈な能力はどのようにして生み出されたのか。ハーフエルフとして村人たちから恐れられていた存在であるエミリア。精霊との関係が濃密に描かれている。精霊と連携して強くなるのは、プリキュア的だと思えてしまった。
原作かアニメを見ている人向けなのは間違いない。
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