96時間/レクイエム


 2021.7.2      ロシア人組織をたったひとりで壊滅させる男【96時間/レクイエム】

                     
96時間/レクイエム<非情無情ロング・バージョン> [ リーアム・ニーソン ]
評価:3

■ヒトコト感想
96時間シリーズの第3弾。これまで娘が連れ去られたりと明確な時間制限としての96時間があった。本作では、もはや96時間というのには、あまり意味がなくなっている。ブライアンが元妻のレノーア殺害容疑をかけられ、容疑を晴らすために孤軍奮闘する物語だ。ブライアンの圧倒的力が表現されている。敵対するのは謎の極悪非道なグループ。

序盤では、ロシア人が容赦なく襲ってくる。このロシア人たちに対してブライアンはひとりっきりで戦いを挑んでいる。主演のリーアム・ニーソンの体のでかさからくる圧倒的な迫力でロシア人たちを殲滅している。ラストではロシア人たちのボスをも倒すのだが、別の黒幕がいることが判明する。ブライアンの圧倒的戦闘力を示す作品だ。

■ストーリー
トルコで犯罪組織を壊滅させ、幸せな未来を踏み出そうとしていた元CIA工作員ブライアン。ある日、自宅へ帰ると元妻レノーアが変わり果てた死体となっていた。突然の悲劇に動揺した彼は、偶然現れた警官からとっさに逃走してしまい、殺人容疑者として指名手配されることになる。研ぎすまされた頭脳と肉体、そして変幻自在の“特殊なスキル"を駆使し、卑劣な犯人への復讐のため最後の暴走を始めるのだが、愛娘キムにも再び危機が迫る。絶体絶命の状況のもと、果たして娘を守り、真犯人に正義の裁きを下すことができるのか……。

■感想
離婚した妻のレノーアとの間には娘のキムがいる。前作ではブライアンが誘拐された娘を救出するために孤軍奮闘していた。序盤ではレノーアの新しい夫が登場し、ブライアンにレノーアと会うなという警告をする。この段階ではブライアンと新しい夫との間ででは親友のような雰囲気すらある。

何やら謎のロシア組織に狙われるブライアン。はめられた感があり、警察組織の捜査責任者は、ひそかにブライアンが犯人だという流れを消している。ただ表向きはひたすらブライアンを追いかける姿勢を貫いている。

警察はブライアンを追跡することができない。思いもよらない方向からの逃亡と、ブライアンを助ける仲間たちがいたためだ。レノーア殺害容疑では、ブライアンが犯人ではないと知りながら、真犯人を逮捕するために警察はブライアンを追いかけ続ける。

ブライアンを始末しようとするロシア人たちも一筋縄ではいかない。圧倒的な暴力で相手を制圧する。ブライアンとの対決シーンでは4人のロシア人たちが、あっという間につぶされていく。この圧倒的な破壊力がブライアンの魅力のひとつだ。

ブライアンははめられていた。ロシア人の組織を壊滅させたブライアンはすさまじい。たったひとりでロシア人のボスの屋敷に忍び込み、そのまま破壊の限りをつくす。が、ブライアンを使ってロシア人組織を壊滅させようとした男がいた。元CIAのでかい男が自分の妻の元旦那だというのは恐怖でしかない。

レノーアの新しい夫は自分が借金をしていたロシア人組織とブライアンを戦わせ、どちらかを消そうとしていた。黒幕は思いのほか身近におり、狡猾な男だった。

もはや96時間というタイトルはほとんど関係なくなっている。



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