007 スカイフォール


 2021.1.14      冷酷非道なMが元エージェントから狙われる【007 スカイフォール】

                     
007 スカイフォール
評価:3.5

■ヒトコト感想
007シリーズ。今回はエージェントの扱いがメインとなっている。冒頭からMのエージェントに対しての血も涙もない命令に違和感をおぼえるボンド。これが伏線となり、Mが何者かに襲われる。その相手は、過去にMが切り捨てた凄腕エージェントだった。

ネットを駆使して同僚エージェントたちの素性を公にする。敵の得体の知れない感がすさまじい。ボンドが敵にたどり着いても、敵はやけに落ち着いた態度でいる。それは捕らえられたとして脱出する目算があるからだ。ボンドのかっこよさは当然のこととして、今回はQの存在が強烈なインパクトがある。IT系としてボンドを補助する役目なのだが、できる感がすさまじい。敵との対決でも、相手の力を認めつつ、さらにその上をいこうとする。登場人物たちの魅力がすさまじい。

■ストーリー
トルコ イスタンブール。MI6(英国情報局秘密情報部)のエージェント007ジェームズ・ボンドは、各地で潜入捜査をしているNATOの諜報部員の情報が記録されているハードドライブを強奪した敵を追跡し、その組織をあと少しのところまで追い詰める。しかし、あと一歩まで迫ったところで、先に潜入していた同僚エージェント ロンソンが傷を負ってしまう。そんな中、上司のMは非情にも敵の追跡を最優先にするよう指令を下す。後から駆け付けたアシスタントエージェント イヴと共に、敵を追跡するボンドだったが……。

■感想
トルコで激しい敵との対決を終えて、一度は死亡したと思われたボンド。実は生きていたのだが…。Mの厳しい命令を実行しつつ、危険な任務にもひるむことなく挑み続ける。Mは確かに有能なのかもしれないが、目的を達成するためには手段を択ばない。

多くのエージェントの命を助けるためになら、ひとりのエージェントを犠牲にすることなど容易に行うタイプだ。そのことをボンドも理解しているから、しっかりと命令に従うのだろう。Mが何者かに狙われた際には、必死でMを守ろうとする。

Mを狙ったのは元エージェントの男だった。ネットを駆使してあらゆる情報を制御しながらMを追い詰めていく。一度はボンドにつかまってしまうのだが、そこからMI6の本部に連れてこられるのだが…。あっさりと脱出してしまう。

ここでボンドの補助役としてQが登場するのが、すこぶるキャラ立ちしている。Qは世界でも指折りのIT技術をもつのだろう。ただ、そんなQすらも欺いて、敵が用意した暗号を解いたところ本部のセキュリティがすべて解除されてしまったり。。。敵のすさまじさがよりわかる場面だ。

ラストはMを狙う敵とそれを守ろうとするボンドとの対決となる。まぁ、最終的にはMは次々と引き継がれていくという流れなので、どうなるのかはある程度想像できる。ボンドの激しいアクションと、最新テクノロジーが融合した追走劇などかなり見ものだ。

特に敵の暗号を解くためにQとボンドが必死になる場面は強烈だ。Qが飄々とした若者でありながら、その技術力のすさまじさですべてを凌駕している。ボンドはMに対して忠誠を誓っているのだが、エージェントとしての在り方についても悩んでいるような雰囲気がある。

ダニエル・クレイグの肉体はすさまじい。



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