ホワイトハウス・ダウン


 2016.7.13      内部から崩壊するホワイトハウス 【ホワイトハウス・ダウン】

                     
ホワイトハウス・ダウン【Blu-ray】 [ チャニング・テイタム ]

■ヒトコト感想
ホワイトハウスが占拠される。シークレットサービスになりたい男が、ホワイトハウスを守る。まず、ホワイトハウスがどれだけ強固に守られているかや、大統領は様々な権限をもつ人物だということが示される。その後、ホワイトハウスを占拠されてからは、ジョンがひとりで大活躍する。印象的なのは、大統領が死んだ際には、すぐに副大統領がその権限をもつための準備がされているということだ。

副大統領が死んだら…。数珠つなぎに危機下での状況が描かれている。ホワイトハウスは外部からの攻撃に備えるため、様々な工夫がなされている。それが、内側から攻められた場合に思わぬ弱さを露呈したということだ。似た作品に「エンド・オブ・ホワイトハウス」があるが、それぞれの良さがある。

■ストーリー

ホワイトハウスが占拠されてしまうアメリカ史上最悪の危機に、たまたま居合わせてしまった議会警察官ジョン・ケイル(チャニング・テイタム)。ジョンは、娘の憧れの第46代アメリカ合衆国大統領ジェームズ・ソイヤー(ジェイミー・フォックス)を守るべく、シークレットサービスへの転身を目指していたが不採用となり、娘をがっかりさせたくないためホワイトハウス観光ツアーに参加しているところだった。

出会うはずのなかったこの二人が、テロリストたちからアメリカを、ひいては世界を守るために戦うことになっていくのだが…。

■感想
「エンド・オブ・ホワイトハウス」は、序盤に正体不明の怪しげな爆撃機や外から激しい攻撃がホワイトハウスに加えられる映像が衝撃的だった。本作の場合は、あからさまな外部からの攻撃はない。代わりに内部からほぼホワイトハウスを崩壊させたといってもよい。

閣僚たちを人質にとり、ハッキングしてあらゆる場面に想定する。衝撃的なのは、システムをハッキングしてミサイルを発射し旅客機を爆破する場面だ。小手先のコンピュータの操作だけでそんなことができてしまう、ホワイトハウスの恐ろしさを垣間見た。

大統領を助け出すために、シークレットサービスに憧れるジョンが大活躍する。この手の孤高の戦いでは、大統領を助けることと、娘を助けることが含まれている。車に乗ってホワイトハウスから助け出そうとするも、ホワイトハウスの塀は鋼鉄でできているのでぶち破ることができない。

ぐるぐると噴水の周りをまわりながら逃げる。なんだかめちゃくちゃだが、これがワシントンのど真ん中で行われているというのは、かなり衝撃的かもしれない。ホワイトハウスが火を噴く場面も衝撃的だ。

テロリストたちにホワイトハウスを占拠され、そこからミサイルを撃たれると、政府はホワイトハウスの爆撃を考える。とたんに戦闘機がスクランブル発進し、ホワイトハウスを爆撃しようとするのだが…。最後の場面はいかにもアメリカらしい。

アメリカの権力の象徴でもあるホワイトハウスが爆撃されるのか、それとも…。テロリストたちが安易にミスして自爆していなければ、危機は続いていたはずだ。なんだかずいぶんと楽観的なラストに思えて仕方がない。

ホワイトハウスの内部機能がことのほか強固なことに驚いた。



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