探偵はBARにいる2


 2015.8.23      四六時中狙われる 【探偵はBARにいる2】

                     


■ヒトコト感想

前作同様に、ススキノでドタバタが発生する。仲良しのオカマが殺された事件を調査する探偵だが、思いもよらない大物が関わっていたことで、各方面から圧力がかかる。前作よりもミステリーの要素は強い。探偵とその助手のキャラ付はされているので、まどろっこしい説明がなく、すぐさま事件に入り込める。大物政治家の圧力により狙われる探偵。

いくら助手が空手の達人であっても、四六時中狙われるのはしんどい。そして、実行犯たちの正体が明らかとなる…。相変わらず大泉洋が演じる探偵のキャラで面白さが保たれている。ぬぼっとした助手も良い。ススキノを舞台にしたドタバタ探偵物語としての安定した面白さがあることは確かかもしれない。

■ストーリー

仲良しのオカマ・マサコちゃんが殺された。警察の捜査は遅々として進まず、探偵は高田を呼び出し調査に乗り出すが…。

■感想
探偵と助手の高田。そして、被害者のオカマやその他依頼人まで、それなりに豪華な出演陣による物語となっている。オカマが殺されたのは大物政治家と関わっていたから。普通に考えると政治家の圧力で探偵たちの調査が妨害されたかと思いきや…。

政治家に期待する善意の第三者がおせっかいにも探偵たちを妨害する。どこから狙われているのかわからない状況はかなり強烈だろう。ススキノで探偵と助手がドタバタする。その先には、殺されたオカマに繋がる大きな秘密が隠されていた。ラストの展開はそれなりに衝撃的だ。

主演の大泉のキャラが探偵にマッチしている。その風貌と軽妙な語り口。ユーモアを交えながらも時たまシリアスな表情をする。ドタバタの場面では、主に高田が大活躍するだけなのだが、探偵もそれなりに暴れまわる。設定的に探偵と連絡をとるためにはBARに連絡するしかないというのが、多少無理がある。

今の時代、携帯がないということはストーリー上での大きな制約となるだろう。作中でも普通に携帯で連絡をとる探偵がいる。無表情の高田と、表現力豊かな探偵というコンビが、ヤクザや政治家相手にドタバタするのが面白いのだろう。

ユーモアとシリアスがバランス良くまとまっている。軽妙な語り口を見せたかと思うと、シリアスな表情で真剣な涙を流したりもする。オカマを殺した犯人を捜すというミステリー部分と、依頼者であるバイオリン奏者とオカマのマサコの関係は衝撃的だ。なぜ、そこまでマサコにこだわるのか。

それまでに数々の伏線が張られており、ラストの展開に説得力があるような流れとなっている。激しいドタバタがあったかと思うと、緊迫感あふれる展開ありと様々な要素が組み込まれている。映画作品として安定して楽しめる作品だ。

このシリーズに第3弾はあるのだろうか。



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