タイタンの逆襲


 2015.8.2      ゲーム的展開 【タイタンの逆襲】

                     


■ヒトコト感想

前作「タイタンの戦い」ではその映像に圧倒された。中身は定番的なRPGのように冒険して最後にボスを倒すというもので、目新しさはない。本作も同じ流れを引き継いでいる。今回は神同士の戦いに人間が巻き込まれながら、ペルセウスが敵を倒すという流れだ。前作同様、ゲーム的な流れだ。大ボスを倒すために武器を手に入れなければならない。

そのためには、神が持つ武器を集めて最強のヤリを作らなければならない。途中に登場する、中ボス的な存在や、一つ目の巨人など、映像としてのインパクトはすさまじい。さらには大ボスのクロノスは、山よりも巨大で、溶岩で体が作り上げられている。クロノスに果敢に挑むペルセウスの姿は、無謀に思えて仕方がない。

■ストーリー

クロノスが完全復活を遂げる時、人類は滅亡し世界は終焉を迎える─。勝ち目のないこの闘いに立ち上がったペルセウスは、人類がまだ足を踏み入れたことのない地へと向かう…。

■感想
クロノスの復活を目前にして神たちは争い、ペルセウスはクロノスを倒すために旅にでる。半神であるペルセウスが、神たちが危険視するクロノスを倒そうとする。映像的インパクトがすさまじい。一つ目の巨人が襲いかかり、ケルベロスが噛みついてくる。

神同士の戦いでは、神たちがあっさりと滅びていくのも意外だ。前作ではあれほどの能力を示してきたゼウスやハデスだが、本作ではちょうど良いやられ役となっている。ペルセウスと人間たちでクロノスの軍団を倒そうとする。かなり無謀なことだが、まさにゲーム的なワクワクドキドキ感がある。

クロノスを倒すためには特別な武器が必要となる。その武器を作るためには、神が持つ武器を集める必要がある。同じ半神の仲間を集め、パーティを組み洞窟を冒険する。まさにゲームの世界だ。ギリシャ神話のキャラクターたちが冒険する。そのままゲームのネタとして存在しそうな世界観だ。

人間たちは、神の戦いを恐れながらも、ペルセウスたちに協力しクロノスの軍と戦うことになる。当然、人間たちはあっさりとやられていく。上半身に二つの体がついた敵はすさまじいスピードで人間たちを切り刻んでいく。

圧倒的な映像のインパクトは、クロノスが復活し、暴れまわる場面がピークだろう。巨大な岩石がそのまま人型になったような怪物は、動きはスローだが圧倒的な迫力がある。手をひと振りすれば、炎があたりにまき散らされる。腕をふれば、体の溶岩がはじけ飛び相手に向かっていく。

ペルセウスが持つ武器によりクロノスを倒す方法はただひとつしかない。ペガサスに乗ったペルセウスは、まさにゲームの主人公のように颯爽と空を駆け、クロノスへ向かっていく。ゲーム的展開のオチは、想定通りの流れとなる。

前作よりも間違いなく映像はパワーアップしている。



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