タイタンの戦い


 2012.6.27   映像がすごすぎる 【タイタンの戦い】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
人間と神の戦いというのがすでにぶっ飛んでいる。どう考えても人間側に勝ち目がないのだが、本作では人間は果敢に神に戦いを挑む。そこで、神と人間の子供であるペルセウスが大活躍するのだが、映像がすごい。つい最近、「ギリシャ神話を知っていますか」という本を読んだので、ギリシャ神話をベースとした本作の理解の助けになった。しかし、神話うんぬんよりも、映像のインパクトが強烈すぎてストーリーはどうでもよくなっている。巨大なさそりであったり、メデューサであったり、マンガで見たようなキャラクターたちが、そのままCGを駆使して描かれると、目が釘付けになる。内容はさておき、映像のインパクトで勝負する作品であることは間違いない。

■ストーリー

日常と化した神と人間の争いに巻き込まれ、愛する家族を神に殺されてしまったペルセウスが、家族の仇を討つため人間として立ち上がる!世界の存亡をかけた戦いの行方とは!?

■感想
神に戦いを挑む人間というのが、すでに意味がわからない。ゼウスやハデスなど、突然空中に浮かび上がり、女を突然老女にしたりと、なんでもありな力を持っていながら、人間と戦おうとする。神がその気になれば、あっという間に人間を滅ぼせるだろう。それをしないのは、いろいろと意味があるのだろうが…。人間の目的がクラーケンを倒すということであり、その目的を達成するために、ゲームのRPGのように旅にでる。RPGの定番的流れどおり、クラーケンを倒すために必要なヒントを得るために…。順番に進んでいくのはわかりやすい。

旅の途中では、ベルセウスたちに困難が待ち受けている。砂漠に突如あらわれる巨大なさそりがまずすさまじい。映像的なインパクトもそうだが、甲殻類独特な雰囲気と、緑色の粘っこい体液が流れ出すなど、リアルさと気持ち悪さをあわせもっている。目的を同じとする旅の仲間が増え、クラーケンを倒すヒントを得ると、次はメデューサの首が目的となる。モンスターたちの滑らかな動きと、仲間の人間たちがあっさりとやられていく描写など、衝撃的な場面が続いてくる。

クラーケンの巨大さは圧倒的だ。そんなクラーケンがメデューサの首であっさりと倒せるのかという疑問はさておき、まずその巨大さに驚いてしまう。結局、ストーリーはごくありふれたギリシャ神話をベースにしたRPGでしかない。ただ、映像的なインパクトがすごいので、強く印象に残っている。人間と神の子であるベルセウスが大活躍するのはもちろんだが、本作は物語りの序章でしかない。続きはさらに強烈な映像が待っていることだろう。

この映像の数々は一見の価値ありだ。



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