るろうに剣心 伝説の最後編


 2016.1.4      すさまじい志々雄の剣技の迫力 【るろうに剣心 伝説の最後編】

                     


■ヒトコト感想

京都大火編から続く物語。剣心と志々雄の最終決戦が描かれている。前編のラストでは清十郎として福山雅治が登場してきた。この時点では謎の人物ということだが、やはり想像どおり剣心の師匠ということだった。この清十郎が圧倒的な強さをみせたため、剣心と志々雄の最強対決とは別次元で存在しているように思えてしまう。

剣心がレベルアップするために必要な要素なのだろうが、清十郎が動けば簡単に決着がつくのにと思わずにはいれれない。ラストの対決では、志々雄の部下たちと剣心軍団が戦うのだが、原作ほど脇役同士の対決はクローズアップされていない。志々雄との最終決戦は志々雄の迫力ある剣技ばかりが印象に残っている。

■ストーリー

志々雄を倒すため、剣心は師匠の比古清十郎に奥義の伝授を懇願する。一方、剣心が生きていることを知った志々雄は政府に圧力を掛け、剣心の処刑を命じる。

■感想
志々雄たちに手ひどく負けた剣心がよりレベルアップするためには、剣心の師匠である清十郎に奥義を授かるしかない。清十郎役の福山がやけにデカくて力強く見える。剣心がきゃしゃで小さいというのもあるが、力強さがすさまじい。それは同じく志々雄にも言えることだ。

剣心たちに囲まれたとしても孤軍奮闘する志々雄。刀を力強く振るたびに炎が吹き出てくる。忘れていたが、志々雄が火の剣を振るえるのは、やけどにより肉体の体温が調節できないためらしい。かなり強引すぎる展開だ。

志々雄の手下たちと剣心の仲間たちの戦いは、メインどころは描かれている。齋藤一と対決する宇水だが、原作ではかなりクローズアップされていたのが、本作では一撃であっさりと齋藤に殺されている。それぞれが敵を倒し、宋次郎を剣心が倒すと、ラストに待っているのは志々雄だ。

皆でよってたかって志々雄に向かっている。が、志々雄ひとりにまったく相手にならない。志々雄が長時間戦えないというそこだけで、剣心たちが勝てたというのはあるのだろう。

物語としては原作の面白い部分をギュッと凝縮している。特に志々雄の迫力というのはすさまじい。剣心や斉藤一の剣技に比べると、清十郎や志々雄の剣技というのは明らかに重さがちがっているように思えてくる。恐らく、これ以上シリーズは続かないのだが、映画としては大成功の部類に入るのだろう。

剣心と志々雄の最強を決める戦いと銘打っておきながら、実は人里離れた山奥では清十郎という圧倒的な強さを持った者が存在するというのも、なんだかなぁと思ってしまう。

原作の良さは十分に表現されている。



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