るろうに剣心 京都大火編


 2015.12.28      マンガファインも大満足 【るろうに剣心 京都大火編】

                     


■ヒトコト感想

前作ではマンガの面白さがよく表現された作品となっていた。本作は原作マンガでも最も人気があったエピソードを抜き出した感じだ。志々雄一派との戦いは、少年漫画にありがちな展開となる。志々雄の部下で腕に覚えのある者たち10人と剣心たちの戦い。マンガを読んでいる間は、わかりやすい少年漫画的展開が面白かった。

本作では2部構成として、まずは志々雄の極悪非道さと強さがこれでもかと表現されている。今までの剣心では勝てないほどの強敵たち。特に瀬田については、にやけた表情ではあるが、剣心をも凌駕するスピードを持つ。わくわくがとまらない。マンガの雰囲気を壊すことなく、映画独自の演出を加えながら面白さを表現している。

■ストーリー

新時代を迎え、穏やかな日々を送っていた緋村剣心は、ある日新政府から剣心の後継者として“影の人斬り役”を務めた志々雄真実を討つよう頼まれる。

■感想
剣心の後継者として指名された志々雄が、政府にだまされ焼き殺されたと思いきや、実は生きていた。前作のイメージは剣心のハイスピードな剣技についていくのがやっとだった。本作では、そのあたりは抑えられているが、敵キャラクターの個性が際立っており、少年漫画的面白さが強烈に表現されている。

剣心と同等もしくはそれ以上の強さを持つ者たち。直接対決したとしても、剣心の剣があっさりと折られてしまう。志々雄の強さはさらに別次元にあると思われるが、2部へ向けてそのあたり強烈に盛り上げられている。

志々雄の強烈な力によって日本政府も手が出せなくなる。剣心たちが戦うとしてもそこには限界がある。他エピソードでメイン敵キャラとして登場してきた蒼紫まで登場してくる始末。最後の敵は志々雄であることは間違いない。

ただ、蒼紫まで登場してくると、2部では剣心が倒すべき者がてんこ盛りではないかと思ってしまう。剣心が刀を折られるほど追いつめられた状況ではあるが、この先ではなんらかのブレイクスルーがあり、その先では大きくレベルアップし志々雄と対決することだろう。

2部へ向けての強烈な引きの強さがある。ボロボロになった剣心を助けたのは、謎の人物だ。それが福山雅治演じる何者かということになる。まさか福山が出演するとは、という驚きがある。2部での志々雄との激しい対決前には、剣心の大幅なレベルアップが必要なため、そのきっかけとなる人物なのだろう。

本作単体では完結しないことが唯一のネックとなるが、それでもマンガ原作未読の人にとってはわくわくする展開なのだろう。本作を見ると、嫌でも続編を見たくなる。

原作ファンでも失望しないできとなっている。



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