2017.11.9 ジョニー・デップが好きそうなキャラ 【ローンレンジャー】
ローン・レンジャー [ トム・ウィルキンソン ]
評価:3
■ヒトコト感想
「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズで味をしめたのか、またまたジョニー・デップがヘンテコな役を演じている。顔面を白塗りし悪霊ハンターのインディアンを演じている。基本的にはコメディの要素が強い。レンジャー部隊とギャングたちの戦いだが、序盤では悲惨な場面が目白押しとなる。
兄を殺されたジョンがローンレンジャーとして復活してからは、トントとローンレンジャーがドタバタしながらも敵を討ち倒していく物語だ。走る列車の上を走ったり、トロッコに乗ったり。ある程度想定できるような面白場面が多数登場してくる。後半では予定調和的にどのようにして悪を倒すかだけに焦点があてられている。
■ストーリー
少年時代のある忌まわしい事件のせいで、復讐に燃える戦士となった悪霊ハンターのトント。彼は自らの悲願のために、不思議な白馬シルバーの導きと、自らの聖なる力によって瀕死の男、検事のジョン・リードを甦らせる。
レンジャー部隊の英雄である兄ダンを何者かに殺されたジョンは、兄の敵を探すためにトントと手を組むが、法に基づく正義の執行を求める彼と、復讐のために手段を選ばないトントとは、全くかみ合わないチームだった。だが、愛する者に再び魔の手が迫る時、ジョンは白馬シルバーを従え、マスクをつけた謎のヒーロー“ローン・レンジャー"として生きることを決意し、無敵の相棒トントと共に巨悪に立ち向かう。果たして、最後に世界を救うのは―正義か?復讐か?
■感想
もはやジョニー・デップは色物扱いなのだろう。主人公のローンレンジャーは若いイケメン俳優が演じている。一昔前ならばジョニー・デップが演じても良い役なのだが…。顔面を白塗りしたトントを楽しそうに演じている。
頭にカラスのはく製をつけ、悪霊ハンターとして動き回る。動き回る列車の上に飛び乗り、そこでバタバタと激しく戦う。強烈なインパクトはないのだが、トントのキャラの特殊さとローンレンジャーがちょっと間抜けだがカッコいいというのが面白さのポイントだろう。
序盤では残酷な場面が登場してくる。トントはただのインディアンとして登場し、レンジャーたちとギャングの純粋な戦いとなる。そこでは悪が悪として強烈なインパクトのある殺戮をくりかえす。そして、主人公であるジョンも一度は死んでしまう。
ここから本作の本領発揮というか、トントが謎の術を使いジョンを甦らせる。トントとジョンの掛け合いはまるで漫才のようだ。白塗りのトントの顔がちょっととぼけており、ジョンのくそまじめな表情の対比が面白い。
本作はシリーズ化されるのだろうか。トントのキャラは良く、ローンレンジャーもくそまじめな雰囲気が良い。ただ、悪役の存在が悪一辺倒なので、それ以上に変化がないというか、個性はだせないだろう。トントについてもキャラとして確立されてはいるが、その先に広がりがない。
ジョニー・デップの好きそうなキャラクターということで、トントは謎が多いキャラに仕立て上げられている。トントのキャラとしての面白さだけでシリーズを引っ張るのは辛いだろう。もう少しローンレンジャーに魅力があるべきだ。
トントは、ジョニー・デップが好きそうなキャラだ。
おしらせ
感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp