トランスフォーマー


2007.8.18 流れるような変形シーン 【トランスフォーマー】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
実は元ネタのトランスフォーマーは微かに見たことがある。どれほど違うのかというと、コンセプトとメガトロンという言葉意外は、ほぼ別物と考えていいだろう。中身はアニメとは比べ物にならないほどリアルで、機械的な変形シーンもすばらしく、これぞ本当のロボット映画だと思わせる映像だ。この技術があれば、超リアルなガンダムやエヴァンゲリオンも実写で可能だろう。ストーリー的にもロボットと人間の心の交流が描かれており、ホロリとくる場面もある。しかし、なんといっても本作の売りは、すばらしい変形シーンだ。これだけでも十分に見る価値がある。

■ストーリー

2003年、火星にビークル2号探知機を打ち上げるが、火星に到着後NASAとの交信が途絶えてしまう。その後、アメリカ、パリ、東京、さらにはアメリカ大統領の乗るエアフォース・ワンの機内など、世界中の至るところで同時期に奇妙な現象が起きる。人間たちは、それが地球上のあらゆるテクノロジーをスキャンする知能を持つ“金属生命体”のしわざだとは知らず……。

■感想
すでに宣伝などで、変形シーンは流れているので、すばらしさをいちいち説明する必要はないだろう。流れるような変形シーン。そして、動きながらの突然の変形。いったいどうやったらこんなロボになるのか、ほぼ原型をとどめてはいないが、ガシャガシャと変形していく様を見ていると、自然に納得させられるから不思議だ。トラックやヘリだけでなく、戦闘機やスポーツカー、はては戦車までもが変形しロボになる。見る前は、ターミネーター風でロボたちの反乱かと思っていたが、意外なストーリーでもあった。

ロボ同士の戦いと、味方側のロボたちの男気。ロボと人間の心の交流が描かれるのも流れとしては、とても自然だった。アメリカ国内に謎の組織があったり、ネット上でのすべての情報を瞬時に盗み出したりと、お決まりのハイテク部分はきっちりとおさえている。主人公とそれを取巻くロボたち、そして、ロボを倒そうとするものたち。そして、もう一つはロボに仲間を殺された軍人たち。三者三様で様々な思惑があり、最後は利害関係の一致から協力しあう。ハリウッド映画的な流れになるのはしょうがない。

ロボ以外に様々なパートが存在し、少し目移りする部分はある。主人公はとりあえず存在するのだが、それ以外の部分での動きが結構活発なので、主人公べったりというわけではない。しかし、この主人公とロボとの繋がりが最後のポイントで、激しい戦闘を繰り広げながらも決着をつけるべく、結末へ邁進していく。ロボどおしの激しい戦いと、それにわずかながらも参戦する人間たち。

一番印象に残っているのは、戦闘機の編隊の中で突然ロボに変形し周りの戦闘機を破壊していく。そして、また何事もないように戦闘機として大空を飛び回る。
映像の滑らかさとカメラアングルのすばらしさ、そしてスピード感。すべてが合わさってこそ、これほどすばらしい映像ができているのだと思う。



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