マイティ・ソー/ダーク・ワールド


 2017.7.14      ロキの方がはるかにキャラ立ちしている 【マイティ・ソー/ダーク・ワールド】

                     
マイティ・ソー/ダーク・ワールド MovieNEX 【Blu-ray】 [ クリス・ヘムズワース ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
アベンジャーズ」のマイティ・ソーが主人公の本作。アベンジャーズではどちらかというと地味な役割だったソー。弟のロキにおいしいところを取られていたタイプだが、本作でもロキの方が印象に残る扱いをされている。鉄のハンマーを振り回し敵を討ち倒す。アスガルドや九つの世界などファンタジーあふれる展開は良い。映像的なインパクトもすばらしい。

様々な能力を持つ者たちだが、剣を突き刺されるとあっさりと死んでしまう。どこか宇宙人を思わせるソーたちだが、その恰好がまんま中世の騎士なので、宇宙を支配しているようには見えない。ダークエルフの力による全宇宙が支配されようとする危機を、ソーが救うという予定調和的な流れとなる。

■ストーリー
アベンジャーズ」の戦いから1年─ロンドンに原因不明の重力異常が発生。ソーの恋人である天文物理学者のジェーンは、調査の過程で地球滅亡の鍵となる“ダーク・エルフの力”を自らの身体に宿してしまう。

ソーは地球を離れ故郷“アスガルド”にジェーンを連れていくが、そのために愛する家族や仲間たちも狙われてしまう。ダーク・エルフが全宇宙をも支配しようとする絶望的な状況に、ソーは、血のつながらない弟にして宿敵であるロキを牢獄から出し、共にこの危機に立ち上がるが…。

■感想
アベンジャーズの中では、どちらかと言えば地味なポジションにいたマイティ・ソー。弟のロキの方が悪役的な魅力がありキャラ立ちしていた。本作でも、ロキは反逆者として牢に入れられるが、どこかすべてを達観したような雰囲気がある。

ダークエーテルに支配される危機に直面し、ソーや王が慌てふためく中で、ロキだけが平然としている。アスガルドが襲われた際にも、牢屋に囚われの身となっているロキだけは、どこ吹く風で自由な雰囲気がある。

ソーとその恋人のジェーン。全宇宙を将来的に支配する予定のソー。簡単に言ってしまえば宇宙人であるソーだが、見た目がまんま中世の騎士だ。鉄のハンマーで戦うので、中世の騎士的な雰囲気は戦い方とマッチしているが、宇宙人という雰囲気がない。

全宇宙を支配する者の戦い方がどうにもアナログに見えてしまう。すさまじい科学技術をもっているはずだが、こと戦いに関しては常にアナログの戦いが続くことになる。この世界観のギャップもポイントのひとつだろう。

戦いはやはり肉弾戦の方が見栄えがする。科学技術を駆使した戦いより、アナログの方が迫力はある。ソーのヒーロー的な見た目は、アベンジャーズの中ではインパクトに欠けるのだが、本作の中だけでは、それなりにインパクトのある見た目となっている。

映像的な見栄えは良い。ストーリー的にはわりとありきたりだが、アベンジャーズシリーズが好きな人は見て損はないだろう。最も地味なキャラであるソーは、最後の最後でも、やはりおいしいところをロキにもっていかれているような気がした。

ロキのキャラは、ソーに比べるとかなりキャラ立ちしている。



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