リミットレス


 2015.1.8      脳をフル活用して成功者へ 【リミットレス】

                     


■ヒトコト感想

脳を100%活性化する薬。それを飲むと頭がクリアになり、記憶力が抜群となる。エディが薬を飲むとすべての能力がパワーアップする。記憶力だけでなく、ボクシングの試合やプロレスの試合を思い出し、喧嘩でも無敵となる。そんな夢の薬は、当然のごとく副作用がある。飲み続けると、最後には廃人のようになる。

有限の薬をこのまま飲み続けて成功者となるか、それとも薬を断つのか。エディが薬を飲んでからの成功っぷりがすさまじい。最後の最後には大統領候補にまで登りつめている。薬の力が非常にわかりやすく、飲むだけでスーパーマンになれる。世間の成功者の中には、同じように薬の力に頼って成功した者もいるというのが面白い。

■ストーリー

脳を100%活性化する新薬と出会い、人生のどん底から財界の頂点へと駆け上がる男、エディ。だが成功の果てには、恐るべき副作用と罠が待ち受けていたー。作家志望のエディは、元妻の弟から通常は20%しか使われていない脳の力を100%活性化する新薬NZT48を渡される。疑いながらも服用した30秒後、エディの頭は劇的に覚醒。一晩で傑作小説を書き上げる。

あらゆる力を吸収したエディは、やがてビジネス界に進出。ウォール街で伝説的な投資家カールと手を組み、ハイスピードで富と権力を手に入れる。だが、そんな彼を待っていたのは、NZT48を巡る泥沼の争いと恐ろしい副作用だった。果たしてエディはこの危機を乗り切り、運命に打ち勝つことができるのかー?

■感想
人間の脳をフルに活用すれば、どれだけすばらしい能力を発揮できるのか。売れない小説家だったエディが薬を飲んでからの成功っぷりがすさまじい。ただ、冒頭には追いつめられたエディの姿があるだけに、なんらかのオチがあるのは容易に想像できた。

薬を飲んでからは、面白い小説がスラスラと書け、株取引で大成功し、大企業のボスのコンサルティングまでしてしまう。まさに成功者の階段をハイスピードで昇り続けるエディだが、そこに落とし穴が待っている。薬を奪おうとする存在だ。

大量の薬があるとはいえ、飲み続けると記憶が途切れ、何をしたかがわからない。そこで、身に覚えのない殺人容疑をかけられたりもする。このあたり、記憶がない部分は、監督が同じということもあり、「ハングオーバー」に近い。

スペシャルな男になりつつあるが、躓いたりもする。絶体絶命のピンチも薬の力で乗り切ってしまう。このあたりで観衆はオチを想像するだろう。他の薬常習者と同じように廃人となり死んでいくのか、それとも一発逆転の何かがあるのか…。

ラストは大統領候補にまで登りつめたエディの前に、薬の秘密をつかんだ元ボスが登場する。このあたりの駆け引きがすさまじく面白い。薬の製造を止めさせたというボス。もう薬は止めたというエディ。薬を止めても脳をフル活用できるようになったと言う。

これが本当なのか、それとも別の場所で薬を作らせているのかは最後までわからない。話したこともない中国語をペラペラ話すエディが描かれているとなると、薬をまだ常習しているような気がしてならない。

スピード感あふれる展開と、意外なラストは見る者を惹きつけるだろう。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp