ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬


 2016.9.4      くそマジメな表情が面白い 【ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬】

                     


■ヒトコト感想
ジョニー・イングリッシュシリーズを見るのは初めてだ。明らかに007や「ミッションインポッシブル」をパロディとした流れとなっている。ジョニーのとぼけた表情それだけで笑いがでてくる上に、舞台が緊迫感あふれるスパイの現場となると、笑える要素はそろっている。中国の首相暗殺を阻止する役目を請け負ったジョニーが、面白行動にでる。

本人がいたって真面目に真剣な表情で動き回るから面白い。緊迫した打合せの場で、椅子が壊れ自動でジョニーの椅子だけが上下する。皆の視線の遥か上に上がったかと思うと、テーブルから頭しか見えないほど下に下がる。ただ、周りはおかしいことに気づきながらも、真剣な話し合いを続ける。この不自然さが強烈に笑えてくる

■ストーリー

『Mr.ビーン』のローワン・アトキンソンが敏腕諜報員に扮したスパイアクションコメディ第2弾。チベットの僧院に引きこもっていたジョニー・イングリッシュに、中国首相暗殺の阻止というミッションが下される。

■感想
ジョニーは凄腕スパイという設定だが、どう考えてもおかしい。中国人の老女の殺し屋に常に狙われるジョニー。激しい格闘を繰り広げ、なんとか逃れたかと思いきや…。殺し屋の後ろ姿を見かけ、今度はジョニーが背後から殺し屋へと襲い掛かる。が…。

殺し屋かと思われた老女は上司の母親だった…。このパターンがあちこちで繰り返されている。繰り返しの面白さで、最初はなんてことない展開ではあるが、それでも続けられると笑いがでてくる。強烈なインパクトがあるわけではないが、それなりに面白いのは間違いない。

007やミッションインポッシブル的な展開があり、その先には激しいアクションによる中国首相暗殺作戦が待っている。ジョニーは基本的に内部のスパイを探そうとする。そして、自分がスパイと疑われることになり、拘束されてしまう。相棒の黒人もとぼけた感じで良い。

ジョニーのとぼけ具合と絶妙にマッチし、エージェントとしての能力はそれなりにありながら、お笑い担当になってしまっている。ジョニーがくそまじめに行動すればするほど、周りが影響を受け、そして笑いへと変化していく。もはや定番化している。

どうやら前作でやらかしてしまい、チベットへ引きこもり修行をしていたジョニー。そして、ラストではその修行の成果がしっかりとでている。無事ミッションを成功させたジョニーは周りから再評価されることになり、女王から称号を授与されることになるのだが…。

ここでもいつものごとく老女の殺し屋が登場し、ジョニーと激しい戦いを繰り広げ、ついにジョニーは老女を捕まえることに成功し…。なんだか、この定番パターンは先が予想できるが、それでも面白いのがすごい。

何を考えているかわからないジョニーの無表情具合がすさまじい。



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