アイス・ツイスター


 2015.10.15      人工的に雨を降らす 【アイス・ツイスター】

                     


■ヒトコト感想

将来の予測として世界で水不足の発生が懸念されている。それを防ぐために昔から人工的に雨を降らせる研究はされてきた。本作は天候を制御しようとした結果、思わぬ状況が発生したという物語だ。雨を降らせるためには雲が必要だから、雲を人工的に作り出そうとする。

多数の小さな飛行機が飛び回ることで雲を作り出す。そこで、思わぬ展開が…。周りをあっという間に氷の世界へ落としいれるような強烈な寒波が瞬間的に襲い掛かる。その原理をプライスが説明しているのだが、小難しくてよくわからない。ラストはこの手の映画にありがちな、なんだかよくわからないことをして解決してしまう。

■ストーリー

アメリカ政府が極秘に推進する、天候を制御し人工的に雨を降らせるプロジェクト。しかし、異常気象を解決するはずの最終計画は暴走する。女性科学者のジョアンは、元上司でSF作家のプライスに協力を要請。対策に奔走するが、低気圧は勢力を増大し、超低温竜巻“アイス・ツイスター”が発生。吹き荒れる絶対零度の暴風が、都市や人々を凍らせていく…。

■感想
人工降雨装置を作ろうとしたが、副作用で瞬間的な寒波が発生してしまう。空気を凍らせ、地面を凍らせ人までも凍りつかせる。人口降雨装置のインパクトはすさまじい。まるでゲームのように小さな飛行機が動き回り、雲を作り出す。

人間はただモニターを見ているだけだが、ゲーム的雰囲気は強い。強烈な寒波が実験のせいだと思われた時、そこでトラブルが発生する。プロジェクトを続けようとする者と、危険だからと中止しようとする者。

寒波によって人が死に至る。まるで液体窒素をぶっかけられたように、人がカチコチに凍ってしまう。さらには竜巻まで発生し、竜巻に吹き飛ばされてしまう。突如として発生する異常寒波。それがどこで発生するかはよくわからない。

物語の大半は、ネット環境が消失したので、どうにかしてネットワークに繋げようとあちこち動き回り四苦八苦するという流れだ。その後は、B級映画にありがちな、強引な手法のオンパレードとなる。

プライスがこの異常寒波を終わらせる方法を考え出す。いきなり人工衛星がでてきたりと、どうにも流れが急激すぎる。アクセスコードを手に入れて人工衛星を操作し、レーザービーム的なものを照射し寒波の原因でもある異常な雲をけちらす。

あまりに唐突すぎる流れは、どこかで見たような…。最近見た「グランド・クロス~」と同じパターンだ。小難しく大掛かりな解決方法を少人数で実行し、いつの間にか事態を解決してしまう。

この手の大災害モノは決まった流れがあるようだ。



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