2015.9.19 突然、PCの達人に 【グランド・クロス ドゥームズデイ・プロフェシー】
■ヒトコト感想
タイトルを見た時に、どこかで見た覚えがあったのだが「グランド・クロス ジャッジメント・デイ」という作品を見ていた。雰囲気は非常によく似ている。終末思想というか、ちょうど惑星が十字に並ぶからと、地球に何か異変が起きるのでは?と話題になったものをそのまま映画化している。どちらも地球規模的に大災害が起こってはいるが、映像がチープだ。
この手の面白作品はどうしてもあら捜しのような感じで見てしまう。本作では、預言者が残した杖が世界を救う鍵となるらしい。突然出版社の編集者が世界を救う役割を背負わされる。後半では、なぜか突然コンピュータの知識を披露し、世界を救う。面白映画の典型だ。
■ストーリー
“太陽系と銀河系の赤道が直列した時、この世の終わりが来る─”。現代のノストラダムスと呼ばれた男が遺した恐るべき終末預言。人類はその預言の謎を解き、地球を救えるのか!?
■感想
世界の終わりを扱った映画作品は、あちこちで見かける。少し前に話題となった、惑星が十字に並ぶということが地球に影響を与えた場合を想定したのだろう。地割れが起こり、町が壊滅していく。本作でも、まずはニューヨークが壊滅する。
それを予言した男と、預言者を使い世界を牛耳ろうとそする謎の組織。そして、預言者から指名を受けたのは、ただの編集者と考古学者だ。軍人から追われ、編集者たちは世界を救うために動き出す。流れがあまりにも急激すぎてついていくのに一苦労だ。
預言者が残した謎の杖。その杖に触ると未来が見える。未来と言っても近未来だ。そのため、誰に襲われるかがわかり、事前に危険を避けることができる。テレビのニュースでは世界は滅亡すると放送し、人々は逃げ惑う。そんな中で、編集者と考古学者だけが世界を救おうとする。
そこだけ切り取ると非常に狭い世界に見えてしまう。田舎町でちょっとした騒動が起こった程度だ。世界を救うためにふたりが向かった場所は…。どうしても世界規模の危機を救おうとしているようには見えない。
ラスト近辺では、またまたおかしなことが起こる。それは平凡な編集者がコンピュータを駆使して世界が終るタイミングを計算していると言う部分だ。突如としてノートPCを開き、なにやら難しい計算を始める。モアイ像との関連を調査し、最後はタイミングを計って杖を指す。
そして…。世界を救うのがモアイ像というのも、とってつけたようで非常にチープだ。物語のテーマと映像のチープさ、さらには関係者がごく少数ということが、違和感の大きな原因なのだろう。
たまにこの手の作品を見たくなる。
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