ホビット 竜に奪われた王国


 2017.4.19      良いところで次回へ 【ホビット 竜に奪われた王国】

                     
ホビット 竜に奪われた王国 [ イアン・マッケラン ]
評価:2.5

■ヒトコト感想
ホビット3部作の第2弾。前作でドワーフの王国を取り戻す旅に巻き込まれたバギンズ。オークに追われつつも、山で待つ最大の敵である竜のスマウグとの対決へ向かうドワーフ一行。道中では巨大なクモに襲われたり、エルフに捉えられたり、激流を下りながらオークに襲われたりと波乱万丈だ。主人公バギンズは指輪の力を使い、危機をのりこえていく。

そして、とうとうスマウグとの対決に直面するのだが…。まず、このシリーズは金をかけた壮大な映像が相変わらずすばらしい。特に激流を下りながらエルフやオークたちから逃げ続けるスピーディーな展開はすごい。そして、竜との対決シーンでは、黄金を竜に浴びせかけたりと、衝撃的な映像が目白押しとなる。

■ストーリー
小さくて臆病なホビット族のビルボ・バギンズ。ある日ひょんなことから、勇敢なるドワーフの一行と共に、彼らの王国を取り戻すため危険な旅に乗り出すことになる。王国を奪ったのは、一頭の竜<スマウグ>。行く手にあるものはすべて炎を吹きかけて破壊する、恐るべきスマウグだ。さらに、ビルボたちの旅を阻むものたちが次々と現れる。

森でどう猛で巨大なクモの群れと戦い、エルフの牢獄に閉じ込められ、激流を下りながらオークと死闘を繰り広げ、たどり着いた湖の町では人間たちに捕まってしまう。そして、彼方にそびえるはなれ山に待つ最強の敵、スマウグ――果たして彼らは竜のもとにたどり着き、王国を取り戻すことが出来るのか――?

■感想
バギンズのドワーフ王国を取り戻す旅は続く。オークに追われながら竜が住む山へと向かう。その道中ではお決まり通り、強烈な困難が待ち受けている。森に迷い込み、あたりには蜘蛛の巣が張りめぐらされている。いかにも危険な雰囲気がプンプンする流れだが、案の定、巨大で獰猛なクモがドワーフたちに襲い掛かる。

バギンズは指輪の力で見えない状態となり、クモたちから逃げ出す。そこでエルフの一団がやってきてクモを殲滅するが、ドワーフたちは囚われの身となってしまう。エルフが登場してくると「ロード・オブ・ザ・リング」の雰囲気が強くなる。

竜の山に向かう道中で、様々な困難に直面する。エルフの国では囚われの身となり、なんとかエルフの国から脱出したかと思うと、今度はオークに追われることになる。オークよりはエルフの方がバギンズたちへ友好的となる。

それぞれの種族により見た目が大きく変わるが、異種族間での恋愛的な要素まで本作では付け加えられている。オークとエルフが戦ったり、人間とオークが戦ったり、各種族がそれぞれの目的のために激しい戦いを繰り広げる。ただ、それらも竜の圧倒的な存在感の前にすべて消し飛んでいる。

竜との対決はすさまじい映像美だ。竜が口から炎を吐くちょっと前に、腹が赤く燃えるように膨れ上がる。そして、すべてを焼き尽くす炎を吐く。竜からすればバギンズたちなど、ゴミ程度の存在でしかない。ただ、ドワーフたちが協力することで、竜にひと泡ふかせることに成功する。

巨大で凶暴な竜。普通の弓矢では竜の鱗を突き通すことはできない。それでも果敢になんとか倒そうとするドワーフと人間たち。町があっさりと竜によって壊される場面は衝撃的だ。

竜との戦いの最中に本作は終了する。良いところで次回へと続く感じだ。



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