ハングオーバー!!! 最後の反省会


 2016.11.28      空気の読めないアランが大暴れ 【ハングオーバー!!! 最後の反省会】

                     


■ヒトコト感想
ハングオーバーシリーズ第三弾。もともとは独身最後のパーティで大騒ぎした後、目の前にわけのわからない状況が繰り広げられる面白さがあった。本作ではタイトルのハングオーバー(二日酔い)の意味はなく、単純にシリーズのキャラクターを使って物語を描いているだけだ。

今回のポイントは精神的に子供なアランの突飛な行動と、ギャングに襲われるということだ。ギャングの金塊を盗んだチャウ。なぜかダグを人質にとられチャウを探し出すことに。まずアランの自己中なキャラがすさまじい。そして、チャウがお笑い風なキャラクターではあるが、実は冷酷非道な部分が良い。今回は二日酔いはない。が、アランの突飛な行動に驚くことは間違いない。

■ストーリー
大ヒットコメディ「ハングオーバー!」シリーズ第3弾にして完結編。アランを施設に収容しようと車を走らせていたフィル、ステュ、ダグは突如ギャングに襲われ、ダグが拉致されてしまう。ギャングはダグと引き換えにチャウを探すよう命じ…。

■感想
金持ちではあるが、わがままで空気の読めない自己中な男アラン。アランの空気を読めない行動や、他人をイラつかせる言動はすさまじい。今で言うところの発達障害なのだろう。母親を露骨にディスり、友達に対しても辛辣な言葉を投げつける。

かと思うと太った女の店員と、まるで運命の出会いのように見つめ合う。日本のAVに詳しく、友達思いの面も見せる。皆が恐れるチャウに対しても、友達として接する。髭づらでヘンテコで付き合いづらいタイプではあるが、なぜか憎めないキャラだ。

本作で一番存在感を放っているのは間違いなくチャウだ。ギャングから金塊をせしめとる。ギャングから追われていたとしても、フィルたちを騙してギャングの家に押し入り残りの金塊も根こそぎ奪いとってしまう。

フィルたちがあっさりとチャウに騙されるのもすごいが、チャウがコメディ風な風貌にも関わらず、容赦ない残虐性を見せるのが良い。ギャグキャラクターと思いきや、ギャングをあっさりと撃ち殺したり。チャウのキャラクターの特殊さが本作のメインなのだろう。

ハングオーバーシリーズとしては、二日酔いというキーワードがないので、そこまでインパクトはない。むちゃくちゃな状況であることは変わりない。ギャングが暴力にものを言わせてフィルたちを追いこみチャウを追わせる。

フィルたちがそれぞれのキャラを活かして行動するのだが…。ギャングもそれなりにまぬけで、チャウに出し抜かれてばかりいる。ラストはハッピーエンドなのだろうが…。アランの行く末が気になることは間違いない。

やはり二日酔いがなければハングオーバーではない。



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