エクスペンダブル・レディ


 2016.9.24      出演者のインパクトが弱い 【エクスペンダブル・レディ】

                     


■ヒトコト感想
エクスペンダブルズの女版なのだろう。が、やはり俳優陣の知名度の違いは大きい。男版は映画好きならば誰もが知っている俳優を多数とり揃えているのに比べ、本作は女版ということで候補者がそもそも少ないというのがあるが、インパクトが弱い。

ちょくちょく見たことのある女優なのだが、単品で圧倒的なインパクトのある主役を張れるタイプではないので、集まったところでごく普通のアクション映画としか見えてこない。出演者のインパクトが弱いと、あとはひたすら派手なアクションが続くだけなので、ちょっと飽きてくる。女たちが肉体を駆使してそれぞれの得意分野で大活躍する。テロ組織を壊滅させるという定番的な流れはいつものとおりだ。

■ストーリー
クリスタナ・ローケンほかアクション女優が多数出演するアクション。カザフスタンを訪問中のアメリカ大統領の娘がテロ組織に拉致される。娘の救出を命じられたCIAのモナは刑務所の女囚から屈強なメンバーを選び出し、この危険なミッションに挑むが…。

■感想
テロ組織に捕らえられた大統領の娘を救出するため、刑務所から選りすぐりの女囚を選び救出チームを作りあげる。ひと癖もふた癖もある女囚たちがテロ組織に乗り込む。このあたり、男版のエクスペンダブルズと同じ流れだ。

それぞれのスペシャリストが集まり、目的を達成するために協力する。仲間内でのいさかいがあり、裏切りもある。出演者たちのイメージがあったからこそエクスペンダブルズは成立していた。本作の場合は、あまり出演者についてイメージがないため、そこまでのめり込むことはできない。

女囚のリーダー的な立場の女が、その実力からいつの間にかテロ組織のリーダー(これまたいかつい女)と仲良くなる。いかつい女同士の戦いが目白押しとなり、男は存在するのだが、ただ女たちにやられるためだけに存在している。

激しいアクションは当然のこととして、特徴的なのは、相手を脅す際に自分も死を覚悟しているということだ。一緒に死ぬか一緒に生きるか。それを相手につきつける。そして、すべてのパターンでテロ組織側が折れる。なんだかちょっと変わった流れの作品だ。

本家のエクスペンダブルズとの違いは大きい。もともとが出演者の知名度で客を呼んでいる作品なので、知名度が弱いとなるとそれは致命的だ。アクション女優とすると縛りがきついが、関係なしとしでジョディ・フォスターだとかアンジェリーナ・ジョリーだとか、誰もが知るハリウッド女優であればまた違っただろう。

というか、そのメンツで本作のような映画を撮れるとした、珍しいという意味で話題になることは間違いない。出演者のインパクト頼みの作品であるだけに、厳しいのは確かだ。

出演者のインパクトが弱いのは確かだ。



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