アレックスライダー


 2016.8.6      見た目重視のスパイアクション映画 【アレックスライダー】

                     
【DVD】アレックスライダー/洋画

■ヒトコト感想
諜報員だった叔父から英才教育を受け、知らず知らずのうちにスパイの能力を身に着けたアレックス。最年少スパイとして活躍する。見た目的には普通に見えるが、どうやら中学生の設定らしい。だとすると、いくらなんでもやりすぎだろう。大人相手に大立ち回りを演じたり、IT事業の成功者セイルと駆け引きを行う。

アレックスのアクションはすばらしい。どことなく「ミッション・インポッシブル」を意識したような作りになっている。ただ、「ミッション・インポッシブル」ほど重厚感がないのは、やはり主演の影響だろう。スパイアクション映画としては、主演が若者ということでフレッシュな面白さはある。が、基本はよくあるアクション映画だ。

■ストーリー

アレックス・ライダーは、謎の死を遂げた叔父イアンが英国諜報機関MI6の諜報員だったことを知る。幼い頃から語学や格闘技、射撃など、スパイに必要な能力を本人も気づかぬうちに教えられていたアレックスは、その能力を買われて、史上最年少のMI6諜報員に。IT事業の成功者セイルのロンドン市民700万人抹殺計画を阻止するため、危険なミッションに挑む!!

■感想
謎の死をとげた叔父のイアンの後をついで、いつのまにかMI6の諜報員となるアレックス。ミッションインポッシブルの諜報員のごとく、秘密任務にあたる。コンピュータオタクになりすまし、成功者セイルに近づき、その野望を打ち砕くというのが目的だ。

アレックスはわかりやすい能力の持ち主だ。俗にいうなんでもできるタイプなのだろう。コンピュータの知識がなくとも、一夜漬けでそれなりに成り立ってしまう。アレックスの若くフレッシュな演技が、本作のメインなのだろう。

お決まりどおりアレックスの正体を知ったセイルたちは、アレックスを亡き者にしようとする。それとは別にロンドン市民の大虐殺計画も進行する。スパイとして活動するアレックスに悲壮感や緊迫感はあまりない。

とんとん拍子に入り込み、危なくはなるが、すんでのところで危機を切り抜ける。イアンが残した車が、ナイトライダー的で面白い。てっきりこっちの方向にいくかと思いきや、がっつりとアレックス自身の肉体によりアクションを繰り広げるパターンとなっている。

アクロバティックなアクションの連続で、同級生の可愛らしい女の子まで実はスパイだったという流れだ。なんでもありで、見た目重視のスパイアクションであることは間違いない。ストーリー的な重みはほとんどなく、ただありきたりなストーリーが続いていくという感じかもしれない。

アレックスの動きだけを見ていると、まったく中学生に見えない。トム・クルーズとは芸歴も格も違うので単純に比較はできないが、やはり主演のパワーにより作品の質が大きく変わるというのはあるのだろう。

今後に期待の俳優というところか。



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