スカイライン-征服-


 2014.6.8     映像のインパクトのみ 【スカイライン-征服-】  HOME

                     
評価:3

■ヒトコト感想
映像はすばらしい。さすが「アバタ―」の映像を作ったチームだというのはある。が、映像のすばらしさに内容が伴っていない。迫りくるエイリアンは、マトリックス風でもあり、ロボット映画風でもある。大空から巨大な戦艦が下りてきて、エイリアンたちが地球人に襲い掛かる。外にでると、巨大ロボのようなエイリアンが襲い掛かる。

人間の脳を奪い取り、新たな動力源とするエイリアン。人間にあらがうすべはないと思わせておきながら、お決まりどおり最後は大逆転が待っているのか…。と思いきや、物語は征服されたまま終わっている。予定調和でないのはよいが、なんだか消化不良だ。ラストには、強引な流れもあり、??が頭の中に充満してしまう。

■ストーリー

親友の家を訪ねていたジャロッドとエレインは早朝、最上階の部屋のブラインドから差し込む青白い光と不気味な音で目を覚ます。そして友人は一瞬にして光の中に吸い込まれ…。

■感想
高級マンションの部屋から青い光を見ると、エイリアンに吸い込まれる。青い光を見るだけで体にあざができ、何か怪しげな秘密がありそうな雰囲気となる。序盤は正体不明の青い光に戸惑い、中盤から巨大な空飛ぶ円盤やエイリアンの存在から、一気に逃げまわる物語となる。

青い光を浴びることに、何か大きな影響があるように思わせておきながら結局は何もない。これらの伏線は何を示したかったのだろうか。エイリアンも最初は青い光を出すだけだったが、途中で触手による攻撃を繰り返している。結局青い光の秘密はわからないまま終わっている。

逃げる人間たちと、人間を狩るエイリアン。マンション内を右往左往するジャロッドたち主人公。ジャロッドやエレインは最後まで死なないのだろうと想像できた。途中でお決まり通り軍が戦闘機やヘリを出動させエイリアンたちと激しい戦いを繰り広げる。

よくあるパターンは、この後、主人公チームがなんらかのエイリアンの弱点を発見し、軍と協力してエイリアンを殲滅するパターンだ。そのほか、エイリアンたちが地球から逃げ出すかだ。本作は、どちらのパターンでもない。まさかそのまま侵略されて終わるとは…、意外なオチであることは間違いない。

エイリアンたちに侵略され、あわれジャロッドは脳を取り出され…。ラストには衝撃の展開が待っている。エイリアンたちは脳を動力源とするようで、新鮮な脳を得ることで活動を再開できたりもする。ジャロッドの脳を手に入れたエイリアンが…。

この唐突の流れは戸惑わずにはいられない。結局、何が言いたいのか。侵略されはしたが、地球人の意識は残っていると言いたいのだろうか。映像的なインパクトはすさまじいが、ストーリーの凡庸さとラストの強引さに、映像のインパクトも吹き飛んでしまっている。

伏線をまともに考えるべきではない作品だ。



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