2014.7.29 周到な準備を欠かさない 【メカニック】 HOME
評価:3
■ヒトコト感想
周到な準備をし、先を読み、仕事を成功させる男ビショップ。裏で痕跡を残さず対象者を始末する殺し屋のことをメカニックという。ビショップの鮮やかな手並みに衝撃を受け、本来なら残酷な場面のはずが、なぜかジェイソンステイサムが殺し屋を演じると、非常にスマートでおしゃれに感じてしまう。スピード感あふれるアクションと、すべてがビショップの予想通りに動き、完全な先読みにより対象者を始末する。
雇い主を始末することになったビショップがその後、殺した人物の息子とコンビを組むことになる。冷静沈着な男に、少しのほころびが見えたころ、男に危機がおとずれる。無表情で冷酷非道なビショップだが、非常に魅力的なキャラクターだ。
■ストーリー
闇の犯罪組織に雇われ、殺人の痕跡を一切残さず仕事をこなす殺し屋のプロ中のプロ、アーサー・ビショップ。だが新たなミッションにとりかかった頃から、何かが狂い始める─。
■感想
ジェイソンステイサムが演じるビショップがすばらしい。何事にも慎重に対応し、準備を怠らない。その結果、確実に成果をだすことができる。メカニックという裏稼業でありながら、やはりオシャレに思えてしまう。いちいち動きがかっこよい。
定番的だが、格闘アクションのすばらしさと、銃撃戦の激しさに目を奪われ、そんなことまで?と思うような準備までしている。ビショップには未来が見えているのかと思えるほど、すばらしい準備の数々だ。
元雇い主の息子とコンビを組むことになるビショップ。はねっかえりで無謀なその男を教育し、一人前の殺し屋に育て上げるのだが…。物語は、ビショップを騙した親玉を始末することと、親殺しが息子に知られ復讐されるか?というのがポイントとなっている。
黒幕との対決では、どれだけ相手が警戒しようとも、時にはアクロバティックな手段を用いて相手を追い詰める。ラストの展開などは、そこまで大掛かりにやるのか?と思うほどすさまじい。アクションの定番かもしれないが、悪は最後に断罪されるので、非常にすっきりとする流れだ。
親玉を始末した後、もう一つのポイントである相棒との関係がある。それまでにいくつかの伏線があり、ビショップが親の仇だと気づく描写もある。最後はどうなるのか?息子の思いを感じとり、あえて始末されようとするのか、それとも…。
ビショップの先の先の先を考えた準備の数々には驚かされる。最後も当然さまざまな準備の上に成り立っている。ジェイソンステイサムが冷酷な殺し屋を演じることで、グロテスクさや、むせ返るような男くささが調和されている。間違いなく、「トランスポーター」の影響だろう。
ジェイソンステイサムが得意とするキャラ設定だけに、すばらしい出来栄えだ。
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