トランスフォーマー・リベンジ


 2011.10.6  2作目は難しい 【トランスフォーマー・リベンジ】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
前作は機械的な変形や、カメラアングルのダイナミックさなど、すばらしさばかりが目についた。二作目となると、前作で目を引いた部分以外に何か光るものがなければ辛い。本作は前作以上にロボの変形に力を入れているのはよくわかる。巨大な重機が合体し、超巨大ロボになる。男の子があこがれるシチュエーションだが、映像でのインパクトには限界がある。やはり続編というのは難しいのだろう。前作の良い部分をさらに伸ばしつつ、新しい要素を組み込まなければならない。壮大なストーリーだというのはわかるが、そのストーリーに魅力が感じられない。ロボット同士の対決にしても、前作ほどハラハラドキドキすることはない。映像でのインパクトが効果的なのは1作目までだ。

■ストーリー

前回の戦いから2年。平和な日常生活を送っていたサムは、ある日雷が脳に満ちたかのような幻覚を見るが…

■感想
トランスフォーマーのイメージは崩していない。前作同様に、その辺にある電子機器が突如としてロボットに変形し襲いかかってくる。その流れについては前作ですでに経験済みなので驚きはなく、特別目新しくもない。ロボの変形描写がグレードアップし、変形合体まですれば、超合金世代にはたまらないだろう。昔流行った戦隊モノの合体ロボットを彷彿とさせる超巨大ロボットがでてくるあたり、世代的にはぴったりとど真ん中かもしれない。合体描写と、超巨大なロボというのは見ていて気持ちよくなる。

2時間を越える物語としては、ストーリーが薄っぺらだ。敵組織がおぼろげながら見えてきたころ、確かに強烈なインパクトはあるが、結局は1話完結の戦隊モノと同じく、その回に登場した敵はどんなに強力であろうと、あっさりと倒して、真の悪役は逃げ出すという定番パターンだ。結局最後は正義が勝つという、誰もが予想する展開となり、主要キャラクターはどんなにピンチに陥ろうとも、なんとか挽回し、最後にすべての帳尻をあわせる出来事が起きる。勧善懲悪モノとしては間違いないだろう。

やはり2作目というのは難しいのだろう。強烈なインパクトがあった1作目と比べると、どうしても厳しい目で見てしまう。期待値が大きいというのもあり、さらなる飛躍を期待したりもする。そうなってくると、本作のできにはどうしても不満をおぼえてしまう。もう少しストーリーがハラハラドキドキするものであれば、また違っていたが、あまりにご都合主義的なわかりやすさなので、サラリと頭の中から抜け落ちてしまう。3作目も公開されたが、本作を上回るできでないと辛いだろう。

シリーズの2作目は難しいと、シミジミ思った。



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