特攻野郎Aチーム


 2013.4.10     汗臭そうな作品だ 【特攻野郎Aチーム】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
特高野郎Aチームの元ネタは知らないが、タイトルだけで内容が想像できてしまう。いかにもハリウッドらしいマッチョなのだろうと想像し、その通りの作品だった。筋肉隆々の男たちが、それぞれの専門分野で力をはっきし、困難なミッションを達成する。

最初にチームの紹介がわりに、仲間の救出ミッションがある。これがまためちゃくちゃな状況で、ヘリで宙返りするのは当たり前、タイトルの名にふさわしい特攻を行っている。その後、騙し騙されがあり、大どんでん返しもある。男たちの汗臭い戦いは、ありえないような作戦の数々を、さも当たり前のように実行している。昔のドンパチはちゃめちゃ映画を彷彿とさせるような、懐かしい映画だ。

■ストーリー

1年前――特殊部隊のメンバーから結成されたAチームの面々が、何者かの謀略により無実の罪で逮捕された。しかしリーダーのハンニバルは、まんまと刑務所からの脱獄に成功し、部下のフェイス、B.A.、マードックと合流する。かくして復活したAチームは、すかさず無実を証明するため行動を開始。ハンニバルが編み出す荒唐無稽な作戦のもと、当局の追跡をかわしながら、自分たちの名誉を汚した黒幕に迫っていく。

■感想
特殊部隊のメンバーで結成されたAチーム。リーダーが元部下たちを集め、新たな任務に挑戦しようとする。まずこのAチームの面々の役割分担が、コンピュータ担当や、交渉担当というビジュアル的にもはっきりと分かれているのではない。

皆が筋肉隆々で、戦いとなれば体をはって戦う。その中で、ちょっとした個性があるのだが、基本的にむちゃくちゃな作戦をどのようにして実行するかということだけだ。むちゃくちゃ具合が強烈で、飛び立つ飛行機から戦車で飛び降りるなんてことが普通に起きている。

Aチームがいくつかのミッションを実行する上で、裏切りや騙し騙されがある。特に怪しい動きをするCIAが黒幕風な雰囲気をかもしだしている。Aチームの名誉を回復させるために実行する計画が、これまためちゃくちゃだ。

リーダーが説明するのだが、シビアなタイミングと、アクロバティックな銃撃戦。こんな大雑把でリスク大な計画に、よく部下がついてくるなと心配になるほどだ。最終的には、船に積むコンテナがブロックが崩れるようにバラバラと落ちる。映像的なインパクトは相当なものがある。

特攻野郎という名のとおり、リーダーに言われるがままに特攻する。日本の神風特攻隊的な悲壮感はまったくない特攻なだけに、見ていて楽しくなる。選ばれた精鋭たちが集まりミッションを実行するというのは「エクスペンダブルズ」に近いのかもしれない。

エクスペンダブルズは、出演者の豪華さで物語を面白くしているが、本作は単純に作戦とシチュエーションが面白い。3Dの映像を見ていると、スクリーンから本当の車両が登場するなんてのは、演出としてはありえないのだが、面白すぎる。

特攻野郎という単純明快な流れは面白い。


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