ジャンパー 未公開バージョン


 2011.6.16  ジャンプ描写はすばらしい 【ジャンパー 未公開バージョン】  HOME

                     

評価:3

■ヒトコト感想
世界未公開とうたっているので、さぞやストーリー的に大きな変化があるか、へたすれば結末が違うのでは?と思ったが、まったくそのままだ。ストーリーにはそれほど関係なく、重要ではない場面が少し追加されている程度だ。となると、感想は前回と同じか、それ以下となってしまう。一度見ていてもジャンプの描写は楽しく、インパクトがある。空間を引き裂くような演出もすばらしい。しかし、ただ、それだけだ。ストーリーが突然ジャンプするのは変わりなく、オチも弱い。アクションとして、何も考えずに見る分には良いが、二回目となるとそれも飽きてくる。一回目では気付かなかった部分を探そうとしたが、特にそれもなく、淡々とストーリーがジャンプしていくだけだ。

■ストーリー

ミシガン州に住むデビッドは同級生のミリーに想いを寄せるごく普通の高校生。しかし、川でおぼれそうになった時、彼は自分に備わった途方もない“才能”に気付くことになる。冷たい川底から一瞬にして図書館へと“ジャンプ”していたのだ!母が家を出て以来、人が変わってしまった父との生活にうんざりしていたデビッドは、1人ニューヨークへと向かう。15歳の彼が生きていくため次に瞬間移動したのは、銀行の金庫室だった。まんまと大金をせしめたデビッドだが、その存在に気付いた男がいた。“ジャンパー”を悪とみなし、彼らの抹殺を使命とする組織“パラディン”のローランドである。

■感想
ジャンプのアクションは相変わらずすばらしい。未公開部分は別にどうでも良いが、アクションだけは見ものだ。マンションの部屋全体をジャンプさせるなど、とんでもない描写と、壮大な風景。ジャンパーがどうだとか、パラディンがどうだとか、どうでもよくなってくる。細かなことをごちゃごちゃ考えず、自分がジャンプ能力を持ったらどこに飛ぼうか、何をしようか、どうゆうことができるのか、なんてことを考えながら空想にひたるべきだろう。

噂だと、続編が作られるらしい。確かにジャンプという能力は、コンテンツとして捨てがたい魅力がある。ただ、本作がストーリー的な面白さがほとんどない状態なので、ストーリーとして続きを作る意味がどれほどあるのだろうか。パラディンとジャンパーの戦いの歴史や、ジャンプ能力の科学的な実証でもされるのだろうか。ただ、ジャンプ能力の秘密をうんぬんいうよりも、ジャンパー同士の戦いというのを盛り込んだりすれば、より単純なアクションとしてヒットするのではないだろうか。

世界未公開バージョンという大そうなお題目に惹かれてしまったが、特別な印象はない。見終わった感想は、前回とまったく同じ、ストーリーがジャンプするということと、ジャンプ能力がほしくなるということだけだった。マーケティングの関係だろうが、日本の場面が不必要に感じたのは前回以上かもしれない。やはり二回目となると、良い部分よりも粗ばかりが目に付いてしまうのだろう。映像的な魅力も二回目となると多少色あせてしまう。

ジャンプ描写がすばらしいのは、変わらない。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp