2005.10.16 恐怖よりも悲しみ 【予言】
														
														
                                 
            
            
            評価:3
            
															■ヒトコト感想
														元ネタは恐怖新聞なのだろうが、まったく別物の印象を受けた。
														未来の出来事が頭の中に入り込み、それを勝手にところ構わず書き散らす。
														予知能力つきの自動書記とも言うべき能力。これが不幸の始まりなのだが・・・。
														その能力の秘密を解き明かそうと夫婦で協力するあたりはリングとかぶってしまう(離婚済みってとこも)
														リングと違うのは明確な答えを得ることができず、最後まで予知能力に翻弄されるところか。
														恐怖というよりも悲しみを感じた。
														
														■ストーリー
														自動車で帰省中の里見(三上博史)と妻・綾香(酒井法子)、娘の奈々。
														途中電話ボックスに立ち寄った里見は「自動車に大型トラックが衝突して炎上する」
														という記事を掲載した新聞記事を見つける。
														その直後、奈々を乗せた自動車に大型トラックが激突。
														その事件と新聞記事が理由となり妻と別れた里見はひっそりと教師として暮らしていたのだが
														3年後、里見のもとに再び未来を予見した新聞が届く。
														
														■感想
														新聞記事は何なのか、どうしてそんな能力が備わったのか、などの謎はまったく解決されない。
														本作は一種の里見夫婦の恐怖新聞に翻弄される物語なのだろう。
														事故が原因となって離婚するのは分かるのだが、その後の二人の生活の落差に驚いた。
														妻である綾香は何となく裕福な生活をし、夫である里見はぼろアパートで暮らしている。
														3年間の間に何があったのか想像するのは容易ではないが、
														なぜかそこで里見に哀れみのような感情をもってしまった。
														
														里見役の三上博史は画面からその必死さが伺えるので恐怖映画にはうってつけかもしれない。
														それに対して妻役の酒井法子は本人の素養なのかほんわかとした印象はぬぐえないので
														必死な場面でも、三上博史ほど必死さを感じることができなかった。
														それはある意味、恐怖新聞を見たのと見ていないという差を現していたのだろうか。
														
														恐怖新聞の内容に書かれた未来を変えることは許されない。
														それはある意味蛇の生殺しに近いものがあるのだが
														さすがにそれが自分の身内に関することならば後先考えずに行動してしまうのだろう。
														自己犠牲の精神というよりも純粋な愛のようなものを感じてしまった。
														ただ余分に思ったのは里見と綾香が安易に元鞘に収まったことだ。
														リングのように微妙な関係だが相手を助けるのに必死になるというほうがより感動は大きいと思った。
														
														ネタバレになるのだが、過去のある一場面を何度も繰り返すことになり
														どうしても悪い方にいってしまう。どんなに頑張ろうとも結局は誰かが不幸になってしまう。
														この感じはどこかで見たと思ったらバタフライ・エフェクトだった。
														まあ全くの関係ないと思うが・・・。
															
															
            
            
            
          
          
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