ヴェノム 毒蛇男の恐怖


2008.3.30 毒蛇的な特徴は? 【ヴェノム 毒蛇男の恐怖】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
毒蛇男の恐怖。まぁ、簡単に言えば13日の金曜日に通じるようなスプラッタムービーだろう。毒蛇というのが少し変わっており、あとはブードゥー教というのもまあ少し普通とは違うのだろう。毒蛇男だからといって毒を使うわけではない。ただ、蛇の呪いによって男が怪物に変身してしまったというだけだ。流れ的には典型的なスプラッタホラーで、若い男女のグループが毒蛇男に襲われるというもの。武器もたいして特別なものではない。毒蛇男の伸びた腕だけが、特徴的だが、毒蛇というイメージはない。ブードゥーの呪いというのが本作のメインになるのだろうか。

■ストーリー

アメリカ南部ルイジアナ州、ブードゥーの伝統が色濃く残る田舎を舞台に、悪霊に憑かれた男が“毒蛇男”となって、街の人々を惨殺していく惨劇の物語を描いたパニック・ホラー。ある日の夜、事故で沼に転落してしまった乗用車の運転手を助けようとした男が死亡してしまう。そしてその乗用車で密かに運ばれていたトランクも沼に沈んでしまう。その中には、ブードゥー教の秘力により悪霊を封じ込めていた無数の蛇が…。

■感想
毒蛇男のイメージは顔が毒蛇で、口から毒液でも吐くのかと思った。毒蛇男という名前は、ただ毒蛇に噛まれたからというだけなのだろう。謎の老婆がブードゥー教の秘力により封じ込めていたという話なのだろうが、悪霊というよりも、どちらかと言えばただ蛇に噛まれただけ、つまりは、特殊なウィルスにやられてしまったのではないかと思えてきた。ここ最近ウィルスものをよく見ているせいか、人が突然変異するのもウィルスのせいだという、変な先入観をもってしまった。

ブードゥー教の呪い、そして、蛇男。家の中に結界を張り、入り込めない蛇男。蛇の特徴を一切ださない蛇男。見た目も特別蛇っぽくない蛇男。蛇男というタイトルによって、かなり自分の中ではイメージができていた。しかし、そのイメージを満たすような映像は結局最後まで出てくることはなかった。結局はビバリーヒルズ高校白書的な若者たちの集い。嫌われ者もいれば、別れた男女もいる。そんな中まるで引き寄せられるように集まる若者たちを一人ずつしとめていく蛇男。鎖をまるでカウボーイのように振り回して相手の首にくくりつけるのもちょっと変わった部分かもしれない。

ある意味、この手の作品だとわかっていながら見たというのはある。それでも、特別な何かがあるのではないかと、ひそかに期待していた。実際にふたを開けてみると、やはり予想通りというか、ハリウッド的スプラッタームービーに終始している。タイトルからして危険な雰囲気は感じていたが、あえてチャレンジしたというのはある。ある程度、間違いのない作品ばかりでは面白くないので、たまにはこんな風に冒険してみるのも良い

つまらない作品を見ることで、他の名作の素晴らしさを改めて認識できるというのはある。



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