ウルトラヴァイオレット


2006.11.9 どこかで見たことがある 【ウルトラヴァイオレット】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
どこかで見たような雰囲気。美しい女が一人、華麗なアクションで暴れまわる。ストーリーは近未来で、どこかマトリックスとかぶる部分がある。これはそのままイーオン・フラックスだ。別にパクったというよりも、ただイーオン・フラックスの方が先に上映された為にそう思っただけで二つの作品どちらが優れているなどというのはない。似たりよったりだろう。アクションはそれなりに面白く、ストップモーションを多様したアクション性をアピールするのはまるでマトリックスだ。さまざまな要素を取り込んで良いとこ取りをしようとしたが、うまくいかなかった、そんな感じを受けた。

■ストーリー

新種のウィリルスに感染した近未来。感染により力を持ったファージと呼ばれる人間たちだったが、彼らは12年の命。ファージを恐れる政府は、絶滅のための最終兵器を用意する。その兵器を盗むの役目を課せられたのは殺し屋のウルトラヴァイオレット。しかし、その兵器、じつは9歳の少年だった・・・。

■感想
ウィルスに近未来にアクション。既におなかいっぱいなパターンである。何か新しいポイントはあるかというと、ない。無理やる作ればヴァイオレットという色なのか?本作が十年前に作られたのであればそれなりに目新しさも相まってヒットしたのだろう。しかし今となっては何も新鮮味はなく、それどころか使い古された二番煎じどころか五番煎じくらいに感じてしまう。作られた時期を間違えたのだろう。

マトリックスの影響を色濃く受けているのか、それとも判っていながらあえてそうしたのか。固定客を見込んで、あえてマトリックス風にしたのならば、その固定客を取り込むことは成功するだろう。しかし普通に見る人々にとってはストーリーもありきたりで、アクションもどこかで見たような雰囲気ならば下手すると作品自体を間違えて認識しかねない。ウルトラヴァイオレットの場面を見ながらイーオン・フラックスの場面のように思ってしまう。ちょうど僕自身がそんな感じだった。

本作はアメコミ原作ではないが、そんな雰囲気をだしている。アメコミ原作はわりとヒットしているので、それも固定客がいるからだろう。このアメコミブームもいずれ終焉がくると思うが、アクションだけではそろそろ厳しい時期にきているのではないだろうか。イーオン・フラックスがシャーリーズセロンで、本作がミラ・ジョボビッチ。シャーリーズセロンは意外だったが本作はそのままだ。バイオハザードの印象が強いのでアクションに新しさはない。

純粋なアメコミファンとマトリックス風な作品によだれが出るほど飢えているアクションファンには良いだろう。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp