イーオン・フラックス


2006.3.18 未来忍者登場! 【イーオン・フラックス】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
この手の作品はどうしてもマトリックスと比較される運命にある。シャーリーズ・セロンがセクシーな衣装ですばらしいアクションを繰り広げる。そこが本作の見所であり、注目すべきところだ。近未来という設定上、どうしてもバーチャルな世界ははずすことはできない。しかしアクションシーンでは肉体を駆使したアクションであり、アクロバティックなシーンが数多く登場する。そのスタイルと池の中に潜んだりするシーンから、さながら未来忍者のような雰囲気をかもし出している。使い古されたテーマを扱っているのでストーリーよりもアクションに注目したほうがよい。

■ストーリー

2015年、ウィルスが発生。人類は絶滅の危機に陥り、98%が死滅。ワクチンでなんとか生きながらえた人類は、開発者トレバーの一族によって成り立つ政府の下、生活してきた。2415年、君主トレバー8世への暗殺指令が下る。圧政を憎む反政府組織“モニカン”が暗殺者として選んだのは美しき女革命戦士イーオン。要塞に乗り込んだ彼女は、ついにトレバーに銃を突きつけるが、イーオンを見たトレバーは彼女を別の名で呼ぶ。混乱するイーオンは、さらに想像を超えた驚愕の事実を知る。

■感想
シャーリーズ・セロンはマトリックスのキャリー=アン・モスのようだ。ビジュアルも当然美しい。手足が長くしなやかな肢体を存分にアピールしたアクションは見ごたえ十分。ターゲットをしっかりと絞っているようで、アニメと日本が好きなアメリカ人にはさぞかし受けたことだろう。

予告などで頻繁に流れるアクションシーンは確かに見ごたえ十分だ。手足の長いシャーリーズ・セロンが手足を地面に着いて虫のように這い回る姿がとても印象的だ。顔とその動きのギャップに驚くと共にその動きの気持ち悪さも印象に残っている。

アクションがメインで、それが前半にはほぼ出揃ってしまったような感じで、後半はストーリーをだらだらと追って行くような形だ。近未来、ウィルス、バーチャルな世界。もうこのあたりはすでに使い古されたもので今更目新しくもなんともなく、すでにありがちなパターンだと予想がついてしまう。結果もそれを裏切ることなく、王道的な方向に進んで行く。

未来忍者というような印象を受けるが、どうせなら本作のメインはアクションなのだがらもう少し忍者的な動きを入れてもよかったのではないだろうか。それが本作の個性になり、よりターゲットを絞れるような気がした。



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