スウィングガールズ


2005.7.9 演奏をする必然性が・・ 【スウィングガールズ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
見る前にある程度情報として入ってきていたので内容は分かっている。
それなりに面白いとは思うのだが、ちょっと前にスクール・オブ・ロックを見てしまい
どうしてもそれと比較してしまう。
演奏をするまでのプロセスはそれなりに面白いのだが、
どうも最後の演奏にイマイチ感動が少なかった。
やはり必然性が無かったり、演奏する理由が明確でないと説得力がないのかも・・

■ストーリー
野球部の応援に行った吹奏楽部にお弁当を運んだ補習クラスの女子だったが、
炎天下、チンタラ運んでいたせいで、お弁当は腐り、吹奏楽部は体調を崩してしまう。
ひとりだけお弁当を食べなかった男子・中村は、即席吹奏楽部を作ろうと思いつく。
責任をとらせようと補習クラスの女子を誘うが、吹奏楽をやるには人数が足りなかったため、
ビッグバンドでジャズをやることに。
でも女子たちは楽器などロクにやったことがなかった…。

■感想
野球部の応援の為という理由だけならば納得はできるが、それもする必要が無くなったとき
そこから続ける理由がちょっと説得力がないと感じた。
興味を持つだけでそこまでやるだろうか??普通に吹奏楽部に入れば良いのではないのか?
などと考えてしまい、どうしてもわざと辛い方向に持っていこうとしているような気がして
ならなかった。その為にラストの演奏シーンでも演奏自体はすばらしいのだが、それほど
心に響く者はなかった。

スクール・オブ・ロックとの違いはスクール~がどこか型破りで常識を逸脱したことを成功
させているのに比べて、本作は実はごく平凡なことであり、
いち高校生のジャズバンドが演奏をするという、周りから見るととりたてて
特別なことではないというのも理由の1つかもしれない。

楽器をそろえたり、メンバーのスキルアップや演奏場所の確保するために
右往左往する姿は面白く、楽しませようと工夫されているのはとてもよく分かる。
その部分を楽しくさせればさせるほど、普通に吹奏楽部に入るなり、新しい部を作るなり
すれば良いのではないのかと考えてしまう。

最後の演奏シーンの感動こそなかったが、そこに行くまでのプロセスは十分面白く
方言混じりの田舎娘達が頑張る姿も、本来なら感動する部分でも笑えてしまう。
感動よりも、笑いを求める人には良い作品かもしれない。



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