スーパーマン リターンズ


2006.8.23 古臭さが懐かしい 【スーパーマン リターンズ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
実際に作品を見たことがないはずなのに広く知られているスーパーマン。よくパロディとして使われていたので誰が見ても本作はすんなりと違和感なく入りこむことができるだろう。スーパーマンの弱点や人間関係などを知っていればより楽しめるかもしれない。しかし基本はスーパーマンが地球を滅ぼす悪と戦うというものなので、誰でも楽しめる間口の広い作品かもしれない。誰にでも受け入れられやすい反面インパクトはない。予想できることを予想通りに行うことも重要だが、それだけでは満足しない人が多いのも確かなことだ。本作をどう評価するかは自由だが安心して見ることができるのは確実だろう。

■ストーリー

地球に戻ったスーパーマンが、記者クラーク・ケントとして元の職場で働き始めるが、愛する同僚のロイスは婚約中で、4歳の息子もいる。ショックを受ける彼に追い打ちをかけるように、宿敵ルーサーによる人類破壊計画が着々と進行するのであった…。

■感想
完全な悪と完全な善の戦いは分かりやすい。子供から老人まで一目で分かる。スーパーマンという名前からして正義の味方だ。捻りがないとも言えるが、これを求めている人もいるので需要もそれなりにあるのだからそれもよい。しかし最近のいろいろと趣向を凝らした作品が登場する中ではただの勧善懲悪物ではもの足りないかもしれない。不死身のヒーローにも危機がおとづれるが、お決まりのように復活する。ちょっと予定調和すぎないか。

昔と比べてパワーアップしているのは当たり前だが、映像のクオリティがすごい。スーパーマンが大空を飛ぶ場面や墜落しかけた飛行機を助ける場面はスピード感抜群だ。そして本作から登場したと思われる?子供がひそかに特別な力を持っていたりと、楽しませる要素を多数詰め込んではいるが、どうしても主人公がスーパーマンということで古臭さを感じてしまう。

昔の懐かしさから見る人もいるのだろうが、恐らく大多数の人がリアルタイムにスーパーマンを見たことがない人達だろう。そんな人達にスーパーマンの魅力を伝えきれているかというと微妙だ。鋼鉄の肉体や音速を超えたスピード。懐かしむには十分かもしれないが、ヒーローとしての魅力がどれだけあるか・・・。どうしても比較してしまうのはファンタスティック・フォーなどの目に見える超人らしさだ。

ネームバリューで食っていけている気もしなくもないが、それなりに多数の人が見るのだろう。



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