スケルトンライダー


2008.1.26 疾走するガイコツ 【スケルトンライダー】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
一部ゴーストライダーとかぶる部分が多い。ただ、本作は先住民たちが恐れていた魔物というあつかいなので、魔物を倒すために、先住民の間に伝わる秘儀を駆使するという流れになっている。よくある魔物退治ものなのだろう。見所は魔物である”ボーン・イーター”(この名前も骨を食べるモノっていうのがなんだか…)が人間を粉々に砕く部分と、これまた、骨だけの馬に飛び乗り、バイクを追いかけるシーンだろう。ゴーストライダー真っ青のスピード感で迫る骨だけの馬。馬が颯爽と走る姿は、ありきたりだが、少し興奮しながら見てしまった。

■ストーリー

地獄の馬を駆り、獲物の骨だけを喰う伝説の魔物“ボーン・イーター”に一人の保安官が戦いを挑んでいくアクション・アドベンチャー!アリゾナの砂漠地帯。リゾート開発の現場で続発する、謎の失踪事件。捜査を開始したエバンス保安官は、アメリカ先住民から獲物の骨だけを喰うという魔物“ボーン・イーター”の話を耳にするが…。

■感想
魔物にやられた人間は跡形もなく崩れ落ちる。ほとんど証拠も残すことなく、粉々に崩れ落ちる。本作は先住民とリゾート開発者との対立をカモフラージュとして、魔物の存在を隠しながら物語を進めている。流れ的に、とても現代的で伝説を信じず、現実的な判断をする保安官。かと思えば、伝説をそのまま信じる先住民。そして、すべてを先住民のせいにしようとする、ステレオタイプの悪役であるリゾート開発者たち。魔物の存在が明るみにでるまでは、ちょっとしたサスペンス風で多少面白かった。

魔物に出会った者は例外なく殺されているため、その存在がなかなか明るみにでないが、偶然一人の保安官が生き残ったことで、事態は急展開する。ここで、今まで現代的であったエバンスが突如として先住民的な動きをし始める。たしかに魔物を倒すには先住民の秘儀が必要なのだろう。このあたりから、とても漫画的であり、剣と魔法の世界に発展していく。まさに、突如としてファンタジーの世界につれていかれたような流れだ。

ほんの少し前までは、ビバリーヒルズ高校白書的な場面があったかと思うと、突然恐ろしい魔物が登場し、人間を跡形もなく消し去っていく。時代背景や、物語のトーンが二転、三転するため、混乱することは多々あるだろう。ただ、一貫しているのは、魔物がとてつもなく強いということだけだ。

ゴーストライダーなどの、ガイコツ系が好きな人は見てもいいかもしれない。



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