サウンド・オブ・サンダー


2006.5.17 進化の波が新しい 【サウンド・オブ・サンダー】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
本作を見てすぐに思い浮かべたのはバタフライ・エフェクトだ。何か些細なことが大きな影響を与える。ありえないことを、説得力ある説明でさも当たり前のように思わせる。進化の波で未来が変わるというのは非常に面白く、目に見えて変化があるのも良い。ある種のタイムパラドックス物だがリアルタイムに変化していくということで、今までにない展開だ。ホモサピエンス以外の進化の形がちょっと微妙だったが。

■ストーリー

タイムトラベルの技術を得た近未来。シカゴの旅行代理店タイム・サファリ社では、タイムマシンを使った白亜紀恐竜のハンティングツアーが人気となっていた。しかし人為的ミスが原因でちょっと過去を変えたために、未来世界に予期しない変化が起こり始める。はたして未来を元に戻すことはできるのか。

■感想
過去を変えると未来が変わる。じゃあ未来が変わればタイムマシンも作られず、過去も変わることがないのではないのか?なんてややこしいことをひたすら考えてしまいがちだが、細かなことを考えるのはマナー違反だ。本作のような作品には何も考えず物語に没頭するに限る。

進化の波が目に見える波となってやってくる。これは今までのタイムパラドックス物にはない考え方かもしれない。その波が通り過ぎると、そこはたちまち新しい進化に汚染?される。ご都合主義で、都合が悪い部分は最後まで無事に残ったりといろいろあるが、過去のちょっとしたことからここまで変わるのかという驚きの方がでかい。新たに進化した人間というのはちょっと微妙だったが。

新たな進化が意外に文明的でないのもどうかと思う。同じ月日をすごしたのならある程度は同じような文明社会になっているはずが、進化の波によって植物が生い茂ったりと
明らかに現在よりも退化しているように思えた。そんな退化した地球で猛威をふるっているのは、凶暴なサルのような生物だ。これはどこかで見たような・・・。なんとなく猿の惑星を思い出してしまった。

新しい形のタイムパラドックス物だ。



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