PROMISE


2006.3.8 重厚な演技とアニメ的な動き 【PROMISE】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
壮大な中国を舞台にした壮大な物語、にしたかったのだろう。アジアの豪華キャストとすばらしい映像これだけでヒットしそうな気もしなくもないが。中身は微妙だ。風景以外の映像、特に人物が普通でない動きをする場面がとてもアニメ的に感じた。特にチャン・ドンゴンが演じている崑崙の動きはアニメの手法そのままだ。ストーリーはシリアスなのにその場面を見てしまうとちょっと興ざめしてしまった。基本的に俳優陣はみな重厚な演技をしているので、ファンにはお勧めかもしれない。

■ストーリー

親もなく生きる術を持たない少女(セシリア・チャン)は、真実の愛と引き換えに、何不自由ない暮らしを約束された。天から俊足を与えられ、奴隷として生きてきた男(チャン・ドンゴン)は、初めて心から欲するものに出会う。伝説の花の甲冑を身につけた大将軍(真田広之)は、“何かに心が動いたとき涙は流れ、心が動いたとき、その命を落とす”というさだめ――。それは決して変えることのできない運命のはずだった。しかし、三つの約束が絡み合った時、世界はまったく違った展開を見せ始める。

■感想
アジアの豪華キャスト。真田広之がその中に含まれているのだが、てっきりちょい役だとばかり思っていたがほぼ主役級だ。下手したらチャン・ドンゴンより目立って、良い役かもしれない。チャン・ドンゴンがちょっと色物風な扱いを受けているのに比べて、とても正統派な将軍を演じている。花の甲冑もやけに似合っており、真田広之の良い部分のみが目立つような作品だ。

真実の愛を得られない女として登場するセシリア・チャンは確かに魅力的だ。女のために男達が争うのは昔からの定番で、その争いの結果女は真実の愛を得ることができない運命にあった。大将軍がぞっこんだったのは見てすぐ分かる。しかし崑崙がどうかというとちょっと微妙な気がした。主人にのみ尽くす男の中にどれほど気持ちがあったのだろうか。

空中を飛び回り、果ては時間さえも跳び越してしまうようなファンタジーあふれる作品なのだがそのファンタジーと現実との境界線が曖昧で、重厚な演技の後に突如空中浮遊や時間の壁を通り抜けるなど、目間ぐるしく変る展開についていくことができればかなり楽しめる作品だろう。



おしらせ

感想は下記メールアドレスへ
(*を@に変換)
pakusaou*yahoo.co.jp