ナイト・オブ・ザ・スカイ


2007.2.21 雄大な戦闘機アクション 【ナイト・オブ・ザ・スカイ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
ストーリーはさておき戦闘機が大空を羽ばたくシーンはすばらしい。戦闘機ものではステルスというのがあるが、それとは比べ物にならないほどリアルですばらしい映像だ。戦闘機のアクションが漫画的にアクロバティックな動きをするのではなく、地味だがそれだけに本物っぽさがうかがえる。戦闘機から眺める下界の雄大さ。これだけでも見る価値はあるだろう。ストーリー的にはいかにも今後続きがあるというような形で終わっている。最後の決戦がいまいち消化不良な気がしたが、それらもすばらしい大空の映像ですべてカバーできる部分だろう。

■ストーリー

イギリスの航空ショーでフランスの戦闘機ミラージュ2000が姿を消す。すぐにマルシェリ大尉(ブノワ・マジメル)とヴァロワ大尉(クロヴィス・コルニアック)は捜査を開始。旅客機の下に隠れて飛行中のミラージュ2000を発見するが、戦闘機は彼らを攻撃する体制に入る。危険を察知したマルシェリ大尉はミラージュ2000を撃墜するが、その結果軍を追われることに……。

■感想
漫画的ではなくリアル感がただよっている。トップガンの時代から進化した映像技術。それをまざまざと思い知らされた。映像技術だけならばステルスもすばらしいのだが、そこにはどこか嘘っぽさが漂っていた。本作は戦闘機乗りの空を飛びたいという感情があらわになっている。そしてそう思うのもうなずけるほどのすばらしい大空の映像がある。激しいカメラワークでスピード感を演出するというのではなく、離れた絵でそれを表現しているのもすばらしいと思った。

ここ最近ある本を読んでから戦闘機ものに対する興味があった。そんなタイムリーな時期に本作を見たことで自分の中での評価のプラスアルファになっているのだろう。本で読んだ頭の中のイメージをしっかりと確立するための映像としては申し分ないものとなっている。初めて目にするような衝撃的な映像ではないが、改めて目にするとこれが本物の戦闘機の戦いかと思えるほどインパクトは絶大だった。

いかにも続きがあるような流れと尻すぼみな最後の戦闘。それだけが少し気になったが、また続編としてすばらしい戦闘機の戦いを描いてくれるのならばそれに期待してしまう。大空を自由に飛び回るパイロット。本作を見ると、将来の夢はパイロットと思わず言ってしまいそうなほど
魅力ある大空の風景だった。



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