ステルス


2005.10.5 ただの人工知能反乱物ではない 【ステルス】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
本作の売りの1つであるドッグファイトはスピード感抜群ですばらしい。 ゲーム世代の者にとってはまさにテレビゲームの世界がそのままやってきたような感じだ。 コンピュータがステルスを操作するからといって単純なコンピュータの反乱物と思ってはいけない。 コンピュータが意思をもつのはもちろんだが、その意思は決して不可解なことではなく 全て予め人間の手によって作られたものから発展している。 エディに人格のようなものを感じてしまった。

■ストーリー
近未来のアメリカで、海軍が極秘に進めるテロ対策プロジェクト実行のため、 3人のトップガンたちが選らばれる。ベン(ジョシュ・ルーカス)、カーラ(ジェシカ・ビール)、 そしてヘンリー(ジェイミー・フォックス)。 生死を賭け、次々と成果を上げる彼らのチームに、 最新鋭の人工知能を搭載した無人ステルス戦闘機”エディ(E・D・I)” が新しいとして仲間が加わることになった。

■感想
戦闘機アクションはさすがにすばらしい。 最新技術を駆使し、コンピュータ制御になりながらも、結局は人の腕に頼り優秀なパイロットに依存している。 そこから脱却するためにフルコンピュータ制御にするのは人類の夢なのだろう。 その夢を実現し、最も需要がある戦闘へと取り入れるあたりはまあ、ありきたりかもしれない。

そこでだいたい予想してしまうのは、最新人工知能は自ら意思を持ち、人間に対して反乱を起こす というようなもの。大方そんな事だろうと予想していたが、良い意味で裏切られた。 無意味に人工知能が進化し人間に反乱を起こすのは前から納得いかなかったのだが、 本作は人工知能としたは正しく、進化したわけでもなく、人間のプログラミング通りに動いている。 その結果が少しだけ人間の意図しないことになってしまっただけだ。

世相を反映しているのか敵国として登場するロシアや北朝鮮は適度なやられ役としては最適なのだろう。 しかしいくらなんでもステルス一機で敵国に墜落した仲間を救出に向かうというのは、 これぞまさしくザ・ハリウッドという感じだ。 最後にはハッピーエンドにならなければ、らしくない。

当たり前のように人間の言葉を話すエディに対して少し愛着のようなものも感じてしまう。 無機質な音声も個性のように感じ、ふとしたところで仲間を助けたりすると、 いつの間にか暴走しているはずのエディに対して、 それが正しいような気さえ思えてしまう。


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