ナルニア国物語 第一章ライオンと魔女


2006.3.11 話題先行型か? 【ナルニア国物語 第一章ライオンと魔女】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
壮大な物語。とにかくCMでその言葉を何度聞いたことだろうか。確かに映像は壮大ですばらしく、分かりやすいのだろう。しかしそれだけで、それ以上ではない。ハリーポッターやロード・オブ・ザ・リングと比べるとどうしてもインパクトが足りない。ライオンはリアルで、魔女も恐ろしい。ビーバーやケンタウルスもリアルだ。だけど、何かが足りない。構成がまずいのか見ていて心からワクワクするようなドキドキ感がない。なんとなく、話題先行型な気がしてならない。

■ストーリー

第二次世界大戦のロンドンへの戦火から逃れるため、田舎の学者先生の大きな屋敷に疎開してきた、ペベンシー4兄弟、ピーター、スーザン、エドマンド、そして一番年下のルーシィは、大きな衣装ダンスを抜けた。すると扉の中は一面雪の世界ナルニアだった。白い魔女が支配をし、長い年月の間、クリスマスも来ない冬が永遠と続いている国ナルニア。そこでは白い魔女と魔女から国をとりもどそうとする者達の戦争が始まろうとしていた・・・。

■感想
第七章まである物語の序章にあたるので、こんな物だと言われればそうかもしれない。しかし最初でコケルとその後継続して見る人が少ないのではないだろうか?興行収入的には良いのだろうが、内容を見て、どうしても続きが見たいという人がどれほどいるか。厳しいようだが、これほど話題になってしまうとどうしても期待してしまう。最初からハードルが高かったというのもあるが。

冒険物なので、未知の世界に対するドキドキワクワク感が重要だと思う。本作は、魔女が登場するあたり、ナルニアという国がどんな勢力がいて、どんな力関係になっているのかわからず誰が敵でだれが味方かわからない状態は非常に興味深かった。しかし、いざそのあたりが明確になると、あとはお決まりのパターンとなっている。何故か強いピーターだったり、弓の名手になるスーザン。突然変異にも程があると感じてしまった。

結局ふたを開ければ、ライオンと魔女の戦いだったということだけで、ピーター達はおまけでしかなかった。最後もわりとあっけなく、流れ的に第二章につながる雰囲気は感じられなかった。

いったい第二章がどのような物語になるのか分からないが、ロード・オブ・ザ・リングのように続きが早く見たくてしょうがないというような気持ちにはならなかった。



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