Mr.ビーン カンヌで大迷惑


2008.2.19 悪気がないから面白い 【Mr.ビーン カンヌで大迷惑】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
Mr.ビーンのシリーズは今まで見たことがない。今回、初めて見たのだが意外に面白かった。ここ最近、見ていて苦しくなるようなコメディがあったのだが、本作は心が温かくなりながらも、十分笑える作品となっている。誰かを傷つけたり、けなしたりすることがなく、ビーン自体にまったく悪気がない行動だけにより面白い。そして、結末はすべてが丸くおさまり、めでたしめでたしということになる。登場人物に悪者はまったく存在せず、逆に良い人すぎるくらいの人々。ビーンの面白リアクションとあの独特な表情。周りの登場人物の助けがあってこそ成り立っている作品だろう。ビーン自体は実は面白くないという事実にも気づいてしまった。

■ストーリー

教会のくじ引きで、カンヌでの1週間のヴァケーションとビデオカメラが当たったビーン。ウキウキのビーンは、早速カメラ片手に列車でパリに向かった。リヨン駅からカンヌ行きの列車に乗るところを通りすがりの男性に頼みカメラで撮影してもらうビーン。しかし、ビーンがあれこれ注文をつけているせいで列車が走り出し、男性はホームに置き去りにされてしまった。列車には父親とはぐれ、心細そうにしている10歳の男の子がいた…。

■感想
ビデオカメラ片手に旅にでるビーン。ビーンの面白さはその表情と動きだろう。犬というか、ブルドックというか、その動物的表情がくるくると変わり、変な動きをする。はたから見ると随分横暴なそぶりを見せたり、相手に怒られるのではないかと思うような行動をとる。しかし、それに対して皆やさしく対応する。ビーンのおかしな行動とそれをくそまじめに受け取る周りの人々。この図式が面白さを誘発しているのだろう。人が優しくなれるのは、あのなんとも憎めないような独特の表情ゆえなのかもしれない。

ビーン自身は特別笑いをとろうとはしていない。周りとの温度差や硬軟の絶妙な折混ぜ方により笑える作品となっている。父親とはぐれた子供を助けるため、必死に電話をかけるビーン。そして、電話を受ける人々のラインナップ。ちょっとしたところで細かい笑いをとっている。ただ、外人であれば、声を出して大笑いするような場面であっても、自分としては「へへ」というように、にやける程度で終わってしまう。それは決してつまらないのではなく、そうゆうへへ笑いが似合う作品だと思っているからだ。

結末はタイトルどおりカンヌで大迷惑なことを引き起こす。最初はなぜビーンにビデオカメラなど持たせたのか、非常に疑問だったが、それが最後に解けた。まさか、こう使ってくるとは思わなかった。ラストシーンではまるでニューシネマパラダイスのように映像を見ながら、少しだけ、しんみりとした気分になってしまった。Mr.ビーンを見てしんみりするなど、おかしいと思うかもしれないが、やさしさに満ち溢れているように感じてしまったから仕方がない。

熱烈なファンになるということはないが、気軽な気分で何か見たいときにはちょうどいい作品だ。



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