レイクサイドマーダーケース


2005.8.16 原作は面白いのか? 【レイクサイドマーダーケース】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
東野圭吾原作、原作は未読だがいずれ読むだろう。東野ファンとしてはg@meが意外に
面白かったので期待して見たのだが・・・。
正直原作の出来がものすごく気になる、物語としては十分成立していると思うが
ミステリー風味も少なく、淡々と進んでいくような印象を受けた。
まさしくTHE火曜サスペンスって感じだ。
出演陣は豪華だが、緊張感は少なく、最後も締まることなくダラダラと結末に
至ったという印象だ。

■ストーリー
子供の中学受験のための勉強合宿で、湖畔の別荘に集まった家族3組と家庭教師。
ところがそこで殺人事件が起こる。殺されたのは若い女性。
彼女は参加した家族3組のうちの一組、並木家の父親の愛人だった。
そして「私が殺したの」と妻の美菜子は告白するが・・・。

■感想
実力派俳優をそろえ、原作も人気作家。ヒットする要素は十分あったのだろうが
駄目な理由は作品を見ればなるほどと思ってしまう。
東野圭吾原作なので、なにかあるのではないかと期待して見続けて、そのまま
最後まで流れてしまったような感じだ。
物語の山場が無く、後半に盛り上がるかと思いきや、そのまま尻すぼみだ。

お受験合宿というのが新しいのかもしれないが、外界から孤立された場所で起こる
事件ということでは使い古された山荘系となんら変わりはない
全体を通してのテーマはお受験に対する警告のようなものと感じだのだが
その割には子供は全くのロボットであり、従順な良い子である。
その子供達の内に秘めた不満のようなものが少しでも垣間見ることができれば
本作の説得力も増したかもしれない。

今まで東野作品で散々日本警察の優秀さを知らされている者としては、たとえどんなに気をつけても
到底殺人事件を隠蔽できるものではないし、処理の仕方を見ていると
アチコチあらがあるようで気が気ではなかった。
あえてそうしているのだと思うが、その後の物語を考えるとドンドン悪い方向に行っているように
思えて仕方がなかった。

お受験合宿に参加している親たちはどこか異常であり、常軌を逸していると表現しているようだが、
普通の人も一歩間違えれば十分そうなる可能性はある。
合宿に参加している親たちは現在の親たちの象徴なのだろうか。



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