ファンタスティック・フォー 銀河の危機


2007.9.29 映像のすばらしさは相変わらず 【ファンタスティック・フォー 銀河の危機】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
前作から引き続き、変身シーンなどの映像はすばらしい。銀色に輝くシルバーサーファーも水銀のような質感がすばらしい。登場キャラクターに厳密な理由付けを求めるのは、本作のような作品には似合わないのかもしれない。しかし、唐突に現れるシルバーサーファーとそれに対するいつもの四人。軍までも巻き込んだ地球を救うためのプロジェクトをこなす四人。正体も何もかも公になっているのが普通のアメコミと違うところかもしれない。純粋に映像のすばらしさと、激しいアクションを楽しむべき作品だろう。

■ストーリー

全身がメタリックに輝く謎の生命体が地球に飛来。後に“シルバーサーファー”と呼ばれる彼が現われてから、日本の駿河湾は凍結。エジプトには雪が降り、さらにロサンゼルスでは大停電が起こるなど、世界各国で異常現象が巻き起こる。宇宙放射線を浴びて特殊能力を持つようになったリード、スー、ジョニー、ベンの4人のメンバーからなるファンタスティック・フォーは、このシルバーサーファーのことを調べる内に、彼が現われた惑星は必ず8日後に惑星ごと滅んでいるという恐るべき事実を突き止める…。

■感想
すでに芸能人扱いされはじめた四人。プライバシーも何もない状態というのが、今までのヒーロー物と違う部分だろう。科学者でありながら超能力者。そして、その正体が公になっている。この部分ではヒーローといえども一人の人間だという部分が皮肉をこめて描かれている。

前作では不幸にも超能力を身につけてしまった四人が、戸惑いながら生活する部分が描かれていた。本作では、自分の能力を受け入れ、周りとうまい具合に調和をとりながら生活する四人の姿があった。そんな四人の前に謎のシルバーサーファーという人物が現れ、四人は混乱する。四人と、このシルバーサーファーとの対比が本作のメインの部分なのだろう。
ヌメヌメと銀色に輝く体を持つ無敵な生物。四人の超能力でもまったく対処できないのもポイントなのだろう。

四人の超能力者が自分の能力と折り合いをつけならが生活し、軍とも協力しながら地球を救う。前作ほどその超能力に対してインパクトはなくなったが、映像とし見せる部分は相変わらずすばらしい。ちょっと新鮮味がなくなってきた四人の能力に代わり、新たにシルバーサーファーという特別な物体が登場する。新鮮味はあるが、見た目のインパクトは四人ほどないのかもしれない。

前作のインパクトと比べると多少落ちるが、続編としてはこんなものかもしれない。



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