2008.5.15 CGの違和感はどうしようもない 【どろろ】
評価:3
■ヒトコト感想
漫画原作の映画化。世代的に読む機会はなかったが、勧善懲悪モノだと勝手に想像していた。邦画でこの手の作品だと、とんでもなくショボイ作品だというイメージがあったが、予想よりも良かった。何が良かったかというと、それはおそらく俳優たちの演技なのだろう。魔物たちのCGがどことなく浮いたような感じで、そこだけ違和感ありありだというのはあるが、それぞれの役どころの目的がしっかりしており、明確なキャラクター付けがされていたため、すんなりと物語に入り込むことができた。この手の作品に強烈な感動や面白さはないのかもしれないが、思わず見入ってしまうというのはある。ストーリー云々よりどうなるのか、結末が気になるといったような感じだろうか。
■ストーリー
終わりの見えない戦国の世を憂う武将・醍醐景光は、戦乱の世を治める力を得るため、自分の子の体48箇所を48体の魔物に差し出す。こうして生まれた百鬼丸は、医師・寿海に仮の体と護身のための妖刀を与えられ、見事な成長を遂げる。やがて、魔物を倒すごとに奪われた体の一部を取り戻すことを知った百鬼丸は、魔物退治の孤独な旅に出る。ひょんなことで百鬼丸の存在を知ったコソ泥どろろは、百鬼丸の強さの象徴である妖刀を奪うため、その旅を追いかけ始める…。
■感想
どろろという物語の面白さは百鬼丸がどのようにして体を取り戻すか、どろろとの体を取り戻すためのロードムービー的作品なのだろう。そこに、父親である醍醐影景光が関わってくる。最初はクールでどろろに辛くあたっていた百鬼丸もいつの間にかどろろと仲良くなり、いいコンビとなっている。この際、魔物を倒す場面がどうだとか、CGを多様した戦闘シーンなどはどうでもよい。戦闘以外の部分でしっかりと物語を形作っているような感じだろうか。
そうは言っても、登場人物のほとんどが魔物や人間外のものたちなので、CGをふんだんに使った映像は目についてしまう。CGの怪物の隣に中井貴一がおり、CGの赤ん坊の隣に妻夫木聡がいる。漫画チックではあるが、原作が原作なのでしょうがないことなのかもしれない。物語は終始シリアス調であり、笑いのひとかけらもない。ただ、変なCGには思わず笑いがこみ上げてきたが、そこはぐっと我慢をした。物語のトーンを理解し、その雰囲気に入り込んでしまえばまったく気にならないのかもしれないが、それができなかった。
二時間以上の本作、百鬼丸の生い立ちから語られているために、これだけ長丁場になったのだろう。ただ、もう少しコンパクトにしても良かったのではないだろうか。本作の比較対象として正しいかわからないが、同じ雰囲気を感じたのは蟲師だ。これは、ストーリー的にはしっかりしていたのだが、いかんせん、キャラクターの見た目がどうにもしっくりこなかった。特に主役のギンの銀髪に違和感を感じまくった。そう考えると、本作の主役であるどろろと百鬼丸はそれなりに違和感なく見ることができた。
豪華出演陣を用いて、有名漫画を原作とし、CGをふんだんに使い、宣伝にも金をかける。ここまでやればある程度ヒットはするだろうし、内容も十分面白いと思う。ただ、費用対効果としてはどうなのだろうか。その辺が良くわからないが、題材的に言うと、これが精一杯なのだろう。
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