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2005.11.3 バットマンも普通の人なんです 【バットマン ビギンズ】

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評価：3

■ヒトコト感想
バットマンシリーズは初見であり、前提知識はまったくない。 そんなバットマン初心者にとっては善悪がはっきりしていて、分かりやすく楽しめたのだが 意外にバットマンが普通の人だということと、 一歩間違えれば金持ちの道楽とらえられることに驚いた。 もっと選ばれた特殊能力がある人物だとか、 貧乏なスラム街の住人が改造されたとかそんなのを想像していた。 日本では渡辺謙が話題になっていたが、かなりのちょい役で、それはがっかりだったのだが・・・。

■ストーリー
少年時代に両親を殺されたブルース・ウェインは復讐を誓って成長するが、 犯人は殺害され、彼は行き場のない怒りに苦しむ。 謎めいた「影の軍団」から戦闘技術を学んだブルースは、 ゴッサム・シティで亡き父の大会社を受け継ぎながら、バットマンに変身して悪と戦うようになる。

■感想
子供の頃のトラウマから行き場のない怒りを悪を倒すということで発散するという、 まあ実際には誰に頼まれたわけでもなく反対に警察から追い回されたり、 会社の試作品を勝手に使ったりと下手したらかなり迷惑な話だ。 これが金持ちでもなく、普通の人であれば町のチンピラで終わっている程度だろう。 周りの環境に恵まれた結果、バットマンが生まれたといっても過言ではない。

ちょっと身体能力に恵まれただけで、バットマンの強さは特殊スーツに代表される装備にかかっているのだが それは金持ちのボンボンらしくなんでもありなところがハリウッドらしくて良い。 辛く苦しい境遇で戦うのではなく、家に帰れば手厚いサポートがまっているというのも 現代的なヒーロー像なのかもしれない。

善と悪がはっきりしているので分かりやすく、アクションシーンもバットマンの動きが活かせるような 場所で行われている為に、バットマンの動きが夜の町に飛び交うコウモリのように、とてもマッチしていた。 バットマンがマントを広げながら飛んでくるシーンがとても印象深く、コウモリという人に嫌悪されがちな動物が その場面だけはとても綺麗に見えてしまった。

バットマン役のクリスチャン・ベールはマシニストのころに比べるとまったくの別人であり、 金持ちのボンボン役が似合うというのも意外だった。 しかし、出てくる俳優人が豪華過ぎるため、どうしてもその中に埋もれてしまいがちだが かろうじで存在感をだせていたような感じだ。

バットマンシリーズを見たことがない人にもお勧めです。