エア・フォースⅡ


2007.10.8 タイトルと内容の乖離 【エア・フォースⅡ】

                     

評価:3

■ヒトコト感想
非常にチープだ。ハリソンフォードのエア・フォースワンとなんらかの関係があるのかと思ったが、まったく関係ない。しかし、このあおり文句がすごい「ユナイテッド93」のスカイパニックと「LOST]のサバイバルアドベンチャー。「LOST」は見たことがないが、恐らくまったく違うだろう。本作は適当な低予算テレビドラマのように思えて仕方がなかった。チープな展開と、緊迫感のない雰囲気。副大統領がテロ組織とジャングルで激しい戦いを繰り広げるというのも都合が良すぎる。見所はどこかと強引に探せば、無難なサバイバルシーンなのだろうか。

■ストーリー

エア・フォースIIに搭乗した副大統領・ウォーカーと彼の側近は、悪天候のため海上に着水。辛くも脱出した彼らは絶海の孤島へと辿り着くが、そこは反政府ゲリラのアジトだった。元エリート海兵隊のアメリカ合衆国副大統領は世界転覆を企む最強のテロリストたちに果敢に立ち向かうことになる。

■感想
スカイパニックというほど大げさなものはなく、あっさりと墜落してしまう副大統領専用機。まさかそのまま海に機体が潜ってしまうとは思わなかった。中盤からは、孤島でのサバイバルに終始している。反政府ゲリラに対してたった四人で戦う。反政府ゲリラの内紛があったとしても、随分都合がよく、そして迫力がない。ブラトーンやランボーなどのサバイバル的な激しさがあればまだマシだが、まったくそんなことはなかった。

全体的に
チープ感はぬぐえない。戦いに迫力がなく、サバイバルという印象も少ない。副大統領やシークレットサービスの強さをアピールするためなのだろうか、やけにテロ組織が弱いのも気になった。敵が弱ければ、自分たちの力強さも感じることができない。それはすなわち、サバイバルの過酷さを感じることができないということだ。

エア・フォースというタイトルがついている割には、すぐに墜落してしまう副大統領専用機。タイトルのせいで余計な期待をしてしまった。どうせならスカイパニックの部分にもう少し力を入れてほしかった。このままでは一種の詐欺的作品のように感じてしまう。

副大統領の価値がどれほどのものかわからないが、副大統領専用機があっさりと墜落するというのもどうかと思う。



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