2025.5.24 すさまじい財閥のドンのプレッシャー【財閥家の末息子 Reborn Rich エピソード3,4】

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評価:3
■ヒトコト感想
前回までで、生まれ変わったドジュンが財閥のドンであるヤンチョルに気にいられる場面がスリリングに描かれていた。このシリーズは明らかにヤンチョルの個性によって成り立っている。財閥のドンらしく厳しい態度を示しているが、能力の髙い者に対しては優遇する。韓国のお国柄だろうが、長男が無条件に跡取りに任命されているが、それも変わっていくのだろうか。
エピソード3からはドジュンが大学生になり、そこで土地の値上がりや資金をドルに変更したりと、抜け目ない動きをしている。アメリカの投資家と連携して何かしら裏で動いている。ドジュンの真の目的は何なのだろうか。財閥の乗っ取りなのか、それとも…。未来を知るドジュンが周りを翻弄するのを楽しむ作品だ。
■ストーリー
1996年、ドジュンはソウル大学法学部への入学を控えていた。9年前に盧泰愚の当選を的中させたことでヤンチョルからもらった盆唐の土地は240億ウォンの価値になり、それを全てドルに換えたドジュン。そして父親と一緒に出かけたニューヨークのフィルムマーケットで、外資系投資会社パワーシェアーズの東アジア支店代表オ・セヒョンと出会う。そんな時、スニャングループ内ではハンド製鉄に対する巨額の買収話が持ち上がり…
ハンド製鉄の買収に乗り出したスニャンだったが、パワーシェアーズとヤンチョルのライバル、チュ・ヨンイル会長率いるデヨングループも名乗りを上げた。ヤンチョルに買収を任されたチン・ヨンギ副会長だったが、思うようにいかない。一方、ヨンギの弟でスニャン火災社長のドンギは、ドジュンとセヒョンが極秘に会っていることをつかむ。隠し撮りされた2人の写真を見たヤンチョルは、ハンド製鉄買収の裏でドジュンが動いているのではないかと疑う。
■感想
ドジュンの真の目的がわからないまま、ドジュンの大学生の物語となる。ドジュンのことを怪しく思う財閥のドンはひそかにドジュンを調査させたりもしている。ドジュンの能力の高さと先を見通せる能力を認めつつも危うさを覚えているのだろう。
財閥のドンとしては自分を裏切る者はたとえ子供や兄弟だとしても絶対に許せないと語る。そのタイミングでハンド製鉄の買収問題により、次男の裏切りが発生するのだが…。ここで財閥のドンは怒りで次男を追放するかと思いきや…。目の前に儲けるチャンスがあれば…。と許してしまう。自分に対してではなければ許すということなのだろうか?
ドジュンはアメリカの投資家と連携して怪しい動きをしている。この動きは観衆には財閥への裏切りのように見えている。そして、財閥側から調査されていることを知りながらドジュンは動き始める。結局はドジュンの方が上手ということで、財閥のドンたちは騙されてしまう。
まだ、この段階では財閥のドンを追い落とすことがドジュンの目的なのか、自分が跡取りとなることが目的なのかわからない。ドジュンはひそかに大金を手に入れている。この大金を何に使うかは不明だ。
財閥兄弟たちのドロドロとした権力争いも見ものだ。長男が跡取りと決まってはいるが、ヤンチョルからしきりに試されるようなことをされる。財閥のドンのプレッシャーはすさまじい。結局、長男はドジュンたちの策略により大借金をしてハンド製鉄の買収に成功するのだが…。
どこか、「半沢直樹」的な絶体絶命からの逆転の要素があるのが良い。追い詰められたドジュンだが、そこからうまく切り抜ける。未来を知るドジュンは経営に関しては無敵に近いのだろう。
ドジュンが殺害されるかも、というような伏線は気になるところだ。
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