イエスタデイ


 2025.7.15    ビートルズが存在しない世界【イエスタデイ】


                     
イエスタデイ [ ヒメーシュ・パテル ]
評価:3

■ヒトコト感想
もし、この世にビートルズの音楽が存在していなかったら。そんな世界を描いている。世の中の人はビートルズの音楽を知らない。ジャックだけがビートルズの記憶があり、自分の曲として演奏すると…。ビートルズの名曲の数々を思い出しながらジャックは自分の曲として発表する。当然、ネットで大バズりし、ついにはエド・シーランから連絡が来るほどになる。

この手のIFの世界では、どこかで痛い目を見る結末を想像していたのだが…。ビートルズの曲を盗作したということで罰を受けることはない。ジャックの中の盗作しているという罪悪感と、いい感じであった幼馴染との関係の変化が障害となっている。売れないミュージシャンがビートルズの曲を使って大ヒットするという夢のような展開だ。

■ストーリー
売れないシンガーソングライターのジャックが音楽で有名になるという夢をあきらめた日、12秒間、世界規模で謎の大停電が発生?。真っ暗闇の中、交通事故に遭ったジャックが、昏睡状態から目を覚ますと・・・あのビートルズが世の中に存在していない!世界中で彼らを知っているのはジャックひとりだけ!?ジャックがビートルズの曲を歌うとライブは大盛況、SNSで大反響、マスコミも大注目!すると、その曲に魅了された超人気ミュージシャン、エド・シーランが突然やって来て、彼のツアーのオープニングアクトを任されることに。

エドも嫉妬するほどのパフォーマンスを披露すると、ついにメジャーデビューのオファーが舞い込んでくる。思いがけず夢を叶えたかに見えたジャックだったが―。

■感想
売れないミュージシャンのジャック。幼馴染のマネージャーと客がまばらな音楽フェスに参加したりもする。ある日、世界中が一瞬だけ停電した瞬間に事故にあうジャック。目が覚めるとそこはビートルズが存在しない世界だった。。

ビートルズの名曲を知らない仲間たち。ジャックは驚いてネットを調べるのだが…。そこにはビートルズの情報はまったくない。当然、曲も存在していない。ジャックはビートルズの曲を自分の曲として発表する。世界的な名曲を自分の曲として発表し、周りが感動するのはどんな気分なのだろう。

罪悪感がありつつ、ジャックは曲を思い出しながら作り続ける。その結果、エド・シーランにまで知られることになり、コンサートの前座に参加したりもする。名曲の数々をひっさげ、ネットで話題となり、世界的にも有名になる。ただ、ジャックの心の中ではビートルズの盗作という思いがある。

この手のIFの世界の中では、成功したとしても最後に痛い目を見るパターンがある。この世界でも2人だけビートルズのことを知っている人物がいた。その人物はジャックに近づいて・・・。

コカ・コーラがなかったり、たばこが存在しなかったり、ハリーポッターが存在しない世界だ。ビートルズの名曲を自分の曲と偽って発表し大スターとなる。結末としては、ジャックは自己嫌悪からすべてを暴露して平凡な教師に戻る。

ビートルズの名曲と共に、ありえないIFの世界を楽しむのが良い。ビートルズの曲を初めて聞いた人の驚きと感動の表情。それを目の前の売れないミュージシャンが演奏する。エド・シーランとの作曲対決も、ジャックが圧倒的に勝利するのがすさまじい。

いつジャックが痛い目をみるかドキドキしながら見た。



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