2025.11.29 入ると辞めずらいのはサブスクだ【笑ゥせぇるすまん エピソード11,12】

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評価:3
■ヒトコト感想
「ホワイト上司」と「サブスクおじいちゃん」だ。原作マンガとしてはかなり古い作品であるので、オリジナルとは別に現代風にアレンジされたシナリオになっている。時代を反映したホワイト上司は強烈だ。セクハラ、パワハラを気にするのは今までとして、あまりに気にしすぎたことにより部下を叱れないホワイト上司が主人公だ。
あまりにホワイトすぎて、部下の無礼な行動の数々に何も言えない状態となっている。ラストですべてが爆発するのは強烈だ。ホワイト上司すぎるために、逆に部下が傍若無人になってしまったというのもあるのだろう。「サブスクおじいちゃん」は、サブスクは一度入るとなかなか退会できないことを面白おかしく描いている。
■ストーリー
白川かぶるは中堅会社の中間管理職。ハラスメントを気にし過ぎて後輩や上司に気を遣い「ミスターホワイト」と呼ばれていた。ストレスが溜まった白川を喪黒福造は、ハラスメントし放題の夢のような場所に連れて行く。加手井守は子煩悩なパパ。息子からおじいちゃんが欲しいとねだられ困っていた。喪黒福造はレンタルできるおじいちゃんを紹介する。数人の中から大久保彦三郎を選び、家に連れて帰ると妻は怒るが、息子は大喜びする。
■感想
「ホワイト上司」は、セクハラやパワハラに敏感になるあまり部下を叱れないホワイト上司が出来上がった物語だ。このホワイト上司は喪黒に連れられてキャバクラのような場所で、普段の自分では見せられないパワハラ上司を演じてすっきりしたりもする。
強烈なのは無礼な部下が、ホワイト上司の上位上司の前で、社会人らしからぬ行動をとり、自分がこうなったのはホワイト上司が叱らないからだとまで言ってしまっている。もしかしたら、今のZ世代は当たり前にこんな考え方をするのかもしれない。
「サブスクおじいちゃん」は強烈だ。まず冒頭で、息子がおじいちゃんがほしいと言い始める。その理由が強烈だ。おじいちゃんにダンスを躍らせた動画を撮影し、それがバズるかららしい。おじいちゃんがほしいという理由としても強烈だ。
息子のお願いを聞くのは、家族を第一に考える主人公だ。息子の願いをかなえるためにサブスクでおじいちゃんを手に入れようとする。お試し期間でやってきたおじいちゃんは人当たりもよく。家族からの評判も良い、理想的なおじいちゃんだった。
サブスクから本契約に進み、おじいちゃんが常に自分の家にいることになった。こうなるとおじいちゃんの態度も横暴となり、主人公の部屋もおじいちゃんにとられてしまう。こうなると怒り心頭の主人公だが、息子や嫁はおじいちゃんの虜となってしまっている。
解約したくてもなかなか解約できない。これこそ、サブスクの闇の部分なのだろう。最終的に主人公自身がサブスクおとうさんとして面接される側になるのがなんとも皮肉な展開だ。家族をのっとられるパターンはどこかで見たことがあるパターンだ。
現代風にアレンジされたストーリーが良い。
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