探偵はBARにいる3


 2025.4.8    八方ふさがりの探偵【探偵はBARにいる3】


                     
探偵はBARにいる3 DVD通常版 [ 大泉洋 ]
評価:3

■ヒトコト感想
探偵が相棒の高田と共に依頼された事件を解決する物語の第3弾。スマホは持ち歩かないが、常にBARにいるというのが決めセリフとなっている。物語は何者かがヤクザの薬物を奪い取った事件が起こる。それに関連していると思われる女の麗子は行方不明になっていた。麗子の彼氏である原田から探偵に依頼が入り込み、調査することになるのだが…。

ヤクザが蟹に隠して大量の薬物を運んでいた。それを何者かが盗み取った。、探偵が調査していく中で、次第にやばい状況となる。昔探偵が助けた女が、今はヤクザの幹部の女となっており、権力を持った状態となる。高田が無表情に強さを発揮しているのが印象的だ。それなりにシリーズとしての面白味は続いている。

■ストーリー
「恋人の麗子が失踪した」。高田の後輩からのありふれた依頼を安易に引き受けた探偵。早速調査に乗り出すと、探偵は麗子がアルバイトをしていたモデル事務所のオーナー・マリと出会い、かすかな既視感を覚える。しかし周囲を嗅ぎまわる探偵はマリの手下に襲われ、これまで無敗を誇った高田も倒されてしまう。次第に麗子の失踪の陰に、裏社会で暗躍する札幌経済界のホープ・北城グループの殺人事件が見え隠れする。

マリはグループの代表・北城の愛人だった。そんな中、何かを思い出す探偵。なじみの元娼婦・モンローがかわいがっていた、今にも死にそうに震えていた女――「あれか…?あれがマリか…?」緊張が走る裏社会、巨額の薬物取引、2つの殺人事件――。すべてはマリによる、北城をも欺く作戦であった。そしてマリは、探偵に最後の依頼を託す。その時、探偵と高田の別れへのカウントダウンが始まっていた。

■感想
シリーズとして3作目となると、キャラクターはある程度確立されている。お調子者の探偵はそれなりに強いのだが、武闘派とまではいかない。代わりに助手兼運転手である高田が、無表情ではあるが空手の達人ということで、探偵のピンチをたびたび救っている。

今までは高田がでてくれば、どれだけ敵に囲まれたとしても切り抜けることができていた。それが、今回は、高田よりも強い敵が登場してきたことで、高田が白旗を上げる状態となる。となると、一気に探偵は八方ふさがりの状況となる。

探偵が過去に知り合った女マリが、今はヤクザの幹部の女として幅をきかせている。このマリがポイントだ。なんだかんだと探偵がヤクザに追い込みをかけられている場面で登場し、探偵を助けたりもする。

薬物を強奪した犯人と思わしき人物が自殺したのだが、その裏ではマリの存在が明らかとなる。昔馴染みということでマリを助けたいのだが、あまりにも相手が悪すぎるためしり込みする探偵。横にいる高田だけは常に無表情で飄々としているのが強烈な印象として残っている。

マリには大きな秘密があった。そのために、ある目的で大金が必要となる。探偵はマリの計画にのせられるような形であり、最終的にはマリに騙される形となっている。このシリーズとしての面白さは軽妙な探偵たちのやりとりだが…。

やけにシリアスな展開となっている。都合よくヤクザのボスが捕まる中で、かなりの大事件を起こしたはずが探偵だけはいつも無傷となっている。これはご都合主義以外の何者でもないのだが…。シリーズとしてはそろそろ限界かもしれない。

シリーズはそろそろ終わりか?



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