2025.11.10 スミスのアキレス腱はスミス婦人だ【高い城の男 シーズン3 エピソード7,8】

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評価:3
■ヒトコト感想
ジュリアナが別の世界の話をはっきりと明確にする。当初は信じていなかった者たちも、ジュリアナの熱意と精巧に作られたフィルムを目の当たりにして、別の世界を信じざるお得ない状況となる。そして、ドイツ側も別の世界のことをしっかりと認識しており、スミス大将の目の前で人が別の世界に移動するということが起きる。
これでスミスはナチスの技術力と資金を投入して別の世界へと行く手段を考えることになる。スミスの目的は、現実世界では死んだ息子のトーマスと、別の世界で再会することなのだろう。そんなスミスの唯一の弱点でもあるスミス婦人が、ここへきてナチスの国策について口に出して否定するということを行い始めている。
■ストーリー
ジュリアナは大ナチス帝国の計画を阻止すべく行動を起こす。その過程で、彼女は古い友人たちと再会する。危険だと知りながら、セルマとニコールは関係を深めていく。スミスは大ナチス帝国が別の世界への進出を目論んでいることを知る。田上はフィルムと、別の世界へ行ける自分の能力について明かす。木戸はチルダンから重要な情報を聞き出す。一刻を争う状況の中、ジュリアナは協力者を集めることに苦戦していた。田上は生死に関わる危機を迎える。ヘレン・スミスはセラピー中に一線を越えてしまう。木戸は中立地帯に狙いを定める。
■感想
木戸周辺の動きもある。チルダン絡みで逃げ出したフランクの存在や、エドを捕まえようとする。木戸はかすかに別の世界についての認識をもち始めている。田上から情報を聞くことで、別世界で実験された水爆の映像を使ってナチスと日本の戦争を避けたと話がでる。
木戸の日本政府での立場はただの警部でありながら、大臣である田上に対しても対等にやりとりしている。木戸が動いていくことで、チルダンやエドの立場は大きく変化していくのだろう。
スミス大将の周辺はまたまた騒がしくなる。まず、ナチスの長官がスミスの知らないところで田上に暗殺者を送り込んでいたこと。逆に田上は長官に内緒で、別の世界に対しての研究を進めさせている。アメリカが勝利した世界と行き来できるような仕組みを作ろうとしている。
スミスの目的はひとつしかない。死んだ息子のトーマスが生きているはずの別の世界に、どうにかして行こうとしている。スミスの行動が危うくなってきているのは間違いない。
スミスの決定的な弱点であるスミス婦人は暴走している。トーマスだけでなく娘たちもナチスの優性思想のため国策として遺伝子に異常が見られたら殺される可能性がある。その苦しみを精神科医の前で露呈し、そのまま国の政策に対する不満を口にだす。
このことを精神科医はスミス大将に報告したので…スミス大将は自分の弱点をいち早く処理する必要がある。数エピソード前では、長官直々にスミス婦人に対しての処置を行うという言動があったのだが…。
スミス大将周辺は激しく変化している。
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